USODARAKE(JK) ページ13
肩で息をしながら
むなしさに襲われる。
…終わらせるつもりが
またひとつ、秘密を重ねてしまった。
ぐるぐるとよぎる不安に
頭を抱えていたら。
お腹の上に、ぱたぱたと熱い雫が
降りかかってきた。
上体を起こすと、
あのときとおなじように
ジョングクが静かに泣いていた。
「……ヌナ、結婚しないで…っ」
捨てられた子犬みたいに
瞳にいっぱい涙をためては、
わたしの太ももあたりに
水たまりを作っていく。
「ずっと俺のそばにいて…」
「グク…」
「…愛してる…っ」
…本当は、心のどこかで気づいてた。
わたしは卑怯でずるい人間だったから。
知らず知らずのうちに
ジョングクを傷つけていたんだ。
熱を帯びた眼差しも
やさしく撫でる手のひらも
切なく触れる唇も
…すべてが、ジョングクの想いを
物語っていたのに。
わたしもあのときとおなじように
ジョングクの頭へ手を伸ばした。
髪の毛をそっと撫でると、
ジョングクの腕がきつく背中に絡まる。
「愛してる、Aヌナ愛してる…っ
俺だけのヌナ…っ」
純粋に、愛おしかった。
不器用な弟を
わたしが守ってあげなくちゃと思った。
…わたしたちは、
もう後へなんてとっくに
引き返せないところまで来ていたんだ。
ジョングクの温かい心音に
身を委ねながら、
あれほどしたかった
ソクジンオッパとの結婚も
母親のうれしそうに微笑む姿も
いまはなんだか靄がかかったように
遠く感じていた。
ずるい笑いでおおい隠す秘密がある
隠された真実、見ないふりが得
知らんぷりを続ける、
たぶんこれからもずっと
USODARAKE
lose control.(TH) ＊→←USODARAKE(JK) ＊
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ゆな army(プロフ) - いい話見つけたと思って見てみて今日からメイドはじめますがあったから見たら昨日見たやつで、私がいいと思った作品を2個も作ってるなんてすごいぃぃ！ (2019年8月21日 2時) (
レス) id: 8f8698fbcc (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - きみさん» ふふ／／／／ (2017年5月29日 19時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - しあテテさん» わー！こっちにまでコメントありがとうございますー！よかったらこれからも読んでもらえるとうれしいです♪ (2017年5月28日 21時) (レス) id: 645a6ad285 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - こっちもきたよおお♪ (2017年5月25日 1時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きみ | 作成日時：2017年5月25日 0時
