USODARAKE(JK) ページ11
それからのジョングクは
わたしのことを明らかに避け始めた。
ただ無視するだけだったらまだいい。
ジョングクは、母親がいる前では
決してそうはしなかった。
普段どおり仲が良い姉弟として、
いつもどおり会話を繰り広げる。
でもいったん母親が
仕事へ出かけてしまうと、
わたしなんて存在しないとでも言いたげに
感情と表情を押し殺して
無言の威圧をかけてくる。
……そう、それはまるで
お互いのことを避けていた以前のときのように。
幸いジョングクはこのところ
仕事で帰りが遅かったし、
わたしは結婚の準備等で忙しくて
家を空けることが多かったから、
顔を合わせる機会が
あまりないのが救いだった。
束の間のなんの予定もない休日。
わたしはひとり
リビングで雑誌を読みふけっていた。
しばらく経ったころ
ふ、と背中に気配を感じて。
振り返ると、
そこにはいつから立っていたのだろう
出かけていたはずの
ジョングクが、いた。
「…グク、」
「………」
相変わらず返事はなくて。
なにを考えているか分からない表情の弟は
『結婚特集』と表紙に大きく書かれた
雑誌にちらりと目線を移しただけで
何事もなかったように背を向けた。
「待って、グク！」
とっさに呼び止めてしまった。
いつもならわたしの言葉に耳を貸さず
素通りしていくジョングクも、
今日は足を止めてくれて。
「…ごめんね、結婚のこと黙ってて…」
伝えなくちゃいけない。
…終わりに、しなくちゃ。
「…だけど、認めてほしいの。
グクには、笑って
祝福してもらいたいから…っ」
涙が頬をすべり落ちていく。
それまで黙って突っ立っていただけの影が、
ゆらりうごめいた。
…気づいたときには
これは本当に自分と血の繋がった
弟だろうかと疑いたくなるほど
冷めた目つきをした人物に
腕をがっちりと掴まれていた。
恐怖や痛みを感じる隙も与えず、
すぐさまジョングクの部屋へと引きずり込まれ
ベッドの上に投げ飛ばされる。
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ゆな army(プロフ) - いい話見つけたと思って見てみて今日からメイドはじめますがあったから見たら昨日見たやつで、私がいいと思った作品を2個も作ってるなんてすごいぃぃ！ (2019年8月21日 2時) (
レス) id: 8f8698fbcc (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - きみさん» ふふ／／／／ (2017年5月29日 19時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
きみ(プロフ) - しあテテさん» わー！こっちにまでコメントありがとうございますー！よかったらこれからも読んでもらえるとうれしいです♪ (2017年5月28日 21時) (レス) id: 645a6ad285 (このIDを非表示/違反報告)
しあテテ(プロフ) - こっちもきたよおお♪ (2017年5月25日 1時) (レス) id: 79fe3379d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きみ | 作成日時：2017年5月25日 0時
