クラッシュガー (ページ12)

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会いたいのもほんとだし○ry ページ12

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時計は夜22時をまわったところ。
仕事も終わってやっと帰ってこれたと思って、そのままソファに倒れ込む。
今週もやっと終わったー、明日はおやすみ、あれ、夕方から仕事になったんだった、なんて今日起きたことを頭の中で思い返して幻滅する。

今日はこのまま化粧も落とさずに寝ちゃおうかな、明日の朝はゆっくりでいいんだもんね、なんて自分に言い聞かせてそのまま夢の中に行こうとしたところで、スマホが鳴り響く。

『……もしもし？』

「もしもし、A？ドライブ行かん？」

『……………へ、？いまから、？』

「そう、今から！Aに会いたくなって」

『……酔っ払ってる？』

「酔ってたら、ドライブに行こうなんて誘いませんー(笑)」

『……カメラ回ってる、？』

「……………んー、まあ、それは、はい、」

『………ふふ、』

「とにかく！今から迎えに行くから！いい？」

『………罰ゲーム？』

「彼女とドライブに行くことを罰ゲームにするほど、東海オンエアは甘くありません！(笑)」

『……そっか(笑)え、ほんとに？ほんとにいくの？』

「会いたいのもほんとだし。迎え行っていい？」

『………後ろうるさ(笑)まってるね(笑)』

電話の後ろから、みんなの冷やかしが聞こえて。
相変わらず愉快な人たちだなあなんて、少し疲れてた心が元気になってる自分にわらって。

LINEで、明日休みだよね？泊まる準備しておいで、なんてメッセージが来ていて、仕事は夕方からだしいいかな、なんて思って準備をはじめる。

必要なものは大体準備できたかな、なんてところで、インターホンが鳴って。やば、なんて思って玄関のドアを開ける。

「おまた…せ、？」

『ふふ、早かったね、ちょっと待って、今荷物もって、っ、』

後ろを振り返ろうとすれば、手首を掴まれて。
びっくりして、りょうくんの方を向けば、親指で目の下をなぞられて、思わず目を閉じる。

「ごめん、疲れてた？」

『あ、え、仕事から帰ってきて、化粧崩れたままだ、直してから出ていい？』

「ねえ、A」

『金曜日だからね、？ちょっと疲れてるだけ！』

「いーよ？直さなくても、」

『やだー、せっかくのドライブデートでしょ？りょうくんの車目立つもん(笑)』

部屋入って10分だけまって、なんてりょうくんに言って、鏡の前に座って。まあ、疲れてる顔というか、ひどい顔というか。

化粧を直していれば、私の背中にくっつくように座るりょうくん。

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