三角形。【Ryosuke × Kei】

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”私ね………好きなんだ、伊野尾くんのこと”







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奈菜からいきなりそう相談されたのは、







あれから何日かたった日のお昼休みのこと。







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びっくりして、飲むヨーグルトを吹き出しそうになる。







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『ごほっごほ………え、ほんとに…？』







奈菜『うん……／／』







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控えめに言う姿は、普段からは

想像もつかないくらいふわふわしていて。







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『………いつから？』







奈菜『んー、………いつからだろ…？』







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恋の始まりがいつかなんて、きっと誰もわからない。







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好きになったのは、その２人の運命だから。







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自分の気持ちに気づいたときには、もう手遅れの状態で。







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誰にも踏み込めないくらい、膨らんでいくものなんだね。






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奈菜『Aは、どう思う…？』







『どう思うって…、』







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奈菜『A最近伊野尾くんと仲良いからさ、…』







『そうかな、？』







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奈菜『Aは、応援してくれるよね…？』







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その瞳にまっすぐ私を映す奈菜。







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『………もちろんっ、応援してるよ♪』







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この言葉を言うのに、

一瞬躊躇したのはきっと何かの気のせい。







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……奈菜には素敵な恋をしてほしい、なんて…







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ただのきれい事にしかすぎなかったね。







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