三角形。【Ryosuke × Kei】

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ハジメテは、ちょうど今から１年前。







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高１の冬だった。







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元気をなくし、学校も無断で

遅刻するようになってしまった涼介。







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そんな幼なじみを心配して、ある寒い日の夜。







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その日も、凍えるような寒さだった。







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１人で、涼介の家のインターホンを押してしまった。







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ひとりぼっちの涼介に、私がいるよって言ってあげたい。







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その一心で行ったはずなのに、気付いたら次の日の朝。







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見慣れないベッドに寝かされていて。







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隣には、気持ち良さそうに眠る涼介。







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何が起こったか分からなかった。







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前みたいに戻ってほしくて、ここに来ただけなのに。







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どうして…？







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涼介『昨日………気持ちよかったな？』







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寝起きだからか、いつもよりも少しだけ低い声。







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真っ白な肌をきゅっと引き上げて

不敵な笑みを浮かべる涼介と、







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その行為を証明するように痛む腰と。







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涼介『また今度…、抱かせろよ』







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そんな捨てぜりふを吐いて、私の頭をくしゃっと撫でて

シャワーを浴びに行った涼介。







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その腕には、無数の青いアザができていた。







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その後ろ姿を見た瞬間から、もうすでに。







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私の未来は決まっていたんだ。







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