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百六十四話 ページ36

無一郎side

かなり飛ばされた…早く戻らなければ。
Aは大丈夫なのだろうか。

そう考えながら森を駆け抜けていく。
すると、視界にフッと人影が映った。

鬼と子供。

なんか形の整っていない、ものすごく不恰好な魚(?)みたいなものに絡まれている子供。…何処となく見覚えがある気がするけど、気のせいかな。

子供は__刀鍛冶としては未熟なはず。助ける優先順位は低い。
気配からしてあれは本体ではなく術で生み出されたもの。

ここで足を止める理由はない。里全体が襲われているなら、まず里長や技術の高い者を優先して守らねば。

「げぅっ!!」

持っていた刀を振り回してなんとか持ち堪えていたようだが、ついに鬼の太い腕に捕まった子供。

…どうでもいい、そう思っていたはずなのに。


__”人のためにすることは、巡り巡って自分のために”___


額にあざのある、あの生意気な男の笑顔と言葉が、ふっと頭を横切る。気がついたら、無意識に体が動いていた。

「うぐっ__!!」

切り落とした鬼の腕ごと地面に転がり落ちた子供。背後で子供が息を呑んだ。…そんなに意外?
とりあえず、背後の子供をこの場から離れさせよう。

「邪魔になるからさっさと逃げてくれない?」

嗚呼、なんだか会ったことなんてないはずのこの子供にも、見ているだけで気分が悪くなるこの魚もどきにもイライラする。

さっさと終わらせて、Aと合流しよう…

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RUNA - 一気読みさせて頂きました!すごく面白いです!続き待ってます! (9月24日 21時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (5月22日 1時) (レス) @page48 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ありがとうございます!!(泣) (2021年11月25日 20時) (レス) id: 10525b1d34 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年10月1日 22時) (レス) @page30 id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - まかろんさん» また撮って更新して載せました。載せ方は6月10日に送られてきたメッセージ通りです。 (2021年7月13日 7時) (レス) id: 4940840d93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろん | 作成日時:2021年4月2日 4時

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