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百四十七話 ページ17

こいつらは柱の重要さがまるでわかっていない。
こんな奴らの為にAが貴重な時間を使っているかと思うと反吐が出る。

そのことを説明し、鍵を再要求した。
子供は完全に怯えきっている。なんだか僕が悪役みたいだな…

パァンと男に手を叩かれた。
何故だかスカッとした、という様子のA。
なんで君まで…と、もやもやとしたどす黒いモノが俺を包む。
でもそれがバレないように隠し、何をしているのか男に問う。
するとくだらない話をベラベラと語り出した。
俺にそれを言って一体何になるのだろう。
もういい加減静かにしてもらいたいので、気絶させようとすると、Aがまたそいつを庇った。
ムカつく。

貴「ねぇ、鍵は何に使うの?」

Aが不思議そうに尋ねてきた。
僕に聞いてきたという事実に、段々と黒いモノは晴れていく。
案外単純だね。

『君には関係ないでしょ。…ちょっと腕試しするだけ。』

なのに僕とAの会話を邪魔して、未だに鍵は渡さないと言う子供。
力ずくで鍵を奪おうとしたら、またAは邪魔をした。

不死川さんを悪い例にして説教じみたことを言うA。

『…ねぇ、Aは僕の母親?違うよね?それにそれ不死川さんが聞いたら本気で叩き潰されるよ。君は柱の中でも弱いんだから。』

つい思ってもないことを言ってしまった。
僕の母親かと思ったのは本当だけど…←
Aは決っして弱くなんかない。

でもAは言った。

貴「それは誰よりも私が理解してるよ。今ここで貴方と剣を交えれば私は負けるだろうね。だから私は強くならなくちゃいけない。もっともっと鍛錬を積み重ねる必要がある。」

凄い。素直にそう思った。
自分は強いと怒って否定せずに素直に認めて、どこを改善すればいいのか考えている。
そう簡単に出来ることじゃない。

『それじゃあこんな所でうじうじしてる暇なんてないよね?…僕より弱くても柱なんだし。』

僕は以前買った髪飾りを出す。
それから丁寧に彼女の髪を編んでいった。
最後に例の飾りで結んで完成。
とても可愛らしい。
後で知ったのだが、僕が彼女に送ったのは、西洋からやってきた“リボン“という飾りらしい。

彼女の髪にとまった蝶に口付ける。

貴「なっ!?」

彼女の顔がリンゴみたいに赤くなった。

その隙に鍵を奪う。
卑怯だと怒っているAにさっきの言葉をそのまま返した。

『油断大敵。』

そして訓練場へ向かった。その道中、Aの顔を思い出す。

『____好きだなぁ。』

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RUNA - 一気読みさせて頂きました!すごく面白いです!続き待ってます! (9月24日 21時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (5月22日 1時) (レス) @page48 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ありがとうございます!!(泣) (2021年11月25日 20時) (レス) id: 10525b1d34 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年10月1日 22時) (レス) @page30 id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - まかろんさん» また撮って更新して載せました。載せ方は6月10日に送られてきたメッセージ通りです。 (2021年7月13日 7時) (レス) id: 4940840d93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まかろん | 作成日時:2021年4月2日 4時

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