百四十一話 ページ11
「どっか行けよ！！何があっても鍵は渡さない。使い方も絶対教えねぇからな！！」
里人特有のひょっとこのお面を被った男の子が必死に叫んでいる。
何かあったのだろうか。
すると無言で無一郎君は男の子を叩きつけた。
え、何やってるの！？
炭「やめろーーっ何してるんだ！！手を離せ！！」
咄嗟に炭治郎君が飛び出して男の子の襟首を掴んだ無一郎君の元へ行き、その手を掴んだ。
私も炭治郎君の後に茂みから出てきたのだが、誰も気づいてくれない…
するともう一つひょっとこのお面が視界に入った。
あれ？あそこ隠れているのって…
取り敢えず見なかったことにして三人に目を戻す。
無「声がとてもうるさい…誰？」
炭「子供相手に何してるんだ…！手を…ぐっ。」
やはり柱に腕力には及ばなかった。
びくともしない無一郎君の腕に炭治郎君は驚く。
そして私は、
“もうそろそろ気付いてもらってもいいんじゃないかな？”
と思い声をかけた。
『あのさ、そろそろ手、離してあげたら？』
無「！？」
ん？
なんか様子が…
すると彼は炭治郎君に向き替えり、口を開いた。
無「っていうかさ、君が手を離しなよ。」
無 視 。
その後炭治郎君の腹に一発入れた。
『炭治郎君！！』
苦しむ炭治郎君に慌てて駆け寄る。
殴った張本人は機嫌が悪くなったのか舌打ちし、炭治郎君に弱い、よく鬼殺隊に入れたななどとほざいた。
それに私は我慢できず無一郎君に怒鳴りつける。
『弱いって、それは柱からしたらまだまだ未熟だけど、彼は十分強いよ！この間遊郭で一緒に上弦と戦ったけど、彼はそこで生き残ったんだから！！
それに下の階級の子に手を出したなんて知ったら、お館さまが悲しむよ！？
それ以前に小さい子供を殴った時点で人間としてどうかと思けど！！』
無「…なんで君がソイツを庇うの？名前で呼んでるみたいだけど、どう言う関係？…遊郭って何。」
無一郎君の顔が更に険しくなった。
最後の方声がすごく低かったんだけど。
威圧感が半端ない。
炭治郎君も男の子も、ついでに茂みに隠れている誰かさんもビクッと震え上がった。
私はじっと彼を見つめる。
霧がかった瞳。
思考が読みづらい。
というよりなんでこんなに美形なんだろう。
顔整い過ぎ。
ムカつく。
…おっと思考がズレた。
見つめ過ぎただろうか、彼はスッと目を逸らした。
なんだろう、耳が赤い？こんな表情は初めて見たので、何を思っているのわからない。
すると彼の視線はある一点に留まった。
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RUNA - 一気読みさせて頂きました！すごく面白いです！続き待ってます！ (9月24日 21時) (
レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
夜空ゆーたお(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (5月22日 1時) (レス) @page48 id: d76bc8bfcd (このIDを非表示/違反報告)
まかろん(プロフ) - ありがとうございます！！（泣） (2021年11月25日 20時) (レス) id: 10525b1d34 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿 - とっても面白いです。続きを楽しみにしてます。 (2021年10月1日 22時) (レス) @page30 id: 2e973fc2c9 (このIDを非表示/違反報告)
月の舞 - まかろんさん» また撮って更新して載せました。載せ方は6月10日に送られてきたメッセージ通りです。 (2021年7月13日 7時) (レス) id: 4940840d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん | 作成日時：2021年4月2日 4時
