検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:60,999 hit

百九話 ページ26

そう。

私は無限列車での戦いの後、私はしのぶに頼み、薬や毒について色々と教わった。

もう二度とあんな不甲斐ない事態に陥らない為に。

今では一目見ればソレが毒か否かわかるようになった。

ついでに毒絵の耐性も会得した。

何をしたのかは聞かないで。


そして妓夫太郎の血鎌を見た瞬間、猛毒が含まれていたのに気付く。

まぁ当たってしまったから元も子もないんだけど。

宇髄さんを死なせない為にも、早くこの兄妹を倒してしのぶのところへ運ばないと、

冗談抜きでこの人死ぬ。



筈なのだが…

宇「俺は忍びの家系なんだよ。耐性つけてるから毒は効かねぇ。」

堕「忍びなんて江戸の頃には耐えてるでしょ。嘘つくんじゃないわよ。」


嘘じゃない。

前になんか聞いたことある気がする。

しかも特に嘘をついている顔はしていない。



…いや、一つだけしてるか。


妓「ん?んん?んんんん?

ひひっ、ひひひっ、やっぱり毒効いてるじゃねぇか。じわじわと。

効かねぇなんて虚勢張ってみっともねぇなああ。

ひひひっ。」


宇「いいや全然効いてないね。踊ってやろうか。

絶好調で天丼百杯食えるわ派手にな!!」

『良い子は真似しないでね。』


そして二人同時に斬りかかる。


宇「(チラッ」


…了解。


フッと気づかれないように彼らの背後に回る。

宇髄さんが得意の忍びの道具でド派手に鬼を爆発させる。


堕「ギャッ…」


すごい。

この火薬玉、鬼の体をも傷つける威力。

斬撃の僅かな摩擦で爆ぜのか。

妓夫太郎は気が付いたみたいだけど、堕姫ちゃんは気付かないで切っちゃったみたい。


すると宇髄さんは刀の持ち方を変えた。

なんと刃先を持っていたのである。

片手で、

あの大きな刀を。


『(こんな事ある?)』


どういう圧力してんの。

そしてそのまま斬ろうとする。


向こうに気を取られている隙に…

妓「ッ…」

流石お兄ちゃん。

ソレは避けたんだ(・・・・・・・・)


宇「チッ、こっちは(・・・・)仕留め損なったぜ。」

頸を斬られた堕姫ちゃんが怒りに任せて叫ぶ。

宇「だが…」

妓「なッ、」




スパン




ボトッと地面に落ちたのは、妓夫太郎の動体。

『っ、外した!!』


すみません宇髄さん!!

せっかくの機会だったのに…!!


堕「うううう!!お兄ちゃんも斬られたあああ!!

アタシなんかこれで三回目よ!!

悔しい、悔しい!!なんでアタシばっかり斬られるの!!

ああああ、わあああ!!」


妓「…」

百十話→←百八話


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まかろん | 作成日時:2021年1月7日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。