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百三話 ページ20

炭治郎side


禰豆子が暴れる

必死に呼びかけるが収まる気配はない


宇「おい。戦いはまだ終わってねぇぞ。妹をどうにかしろ。

ぐずり出すような馬鹿ガキは戦いの場にはいらねぇ。地味に寝かせつけてやれ。」


寝かせつける?

似たようなことをさっき聞いたような…





その時


禰「ガァアッ」


禰豆子が突然後ろへ足を蹴った


『うぐっ』

窓から落ち、俺は背中を思いっきり打つ


痛い

一瞬だけその言葉が頭を埋め尽くした


しかし少しでも力を抜けば、禰豆子は逃げて人を襲ってしまうだろう


『禰豆…子…!』

禰「グォウッ、ガアッ」


だめだ

俺の声が届かない

全然聞いてくれないよ




どうしよう、母さん







「子守唄でも歌ってあげたら、眠るかな!?」


「地味に寝かせつけてやれ。」





そうだ



もしかしたら…




そう思い、俺はゆっくりと期待をのせて声を放つ




『こんこん…小山の子うさぎは



なぁぜにお耳が長うござる



小さい時に、母さまがっ



長い木の葉を食べたゆえ



そーれでお耳が



長うござる______」




禰豆子は目を見開く

そして大粒の涙を流し始めた


禰「わーん!!!」


『禰豆子…』


わあああ、と泣き声が辺りに響きわたる



っ、

模様が消えていく…


泣き止んだ禰豆子の顔を覗くと、まだ目元に涙が残ったまま寝息を立てていた


『寝た……


母さん寝たぁ…寝ました…


宇髄さん、Aさん…』

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作者名:まかろん | 作成日時:2021年1月7日 6時

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