【刀剣乱舞】双子審神者と刀剣男士【参】 (ページ6)

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第3話本丸案内ページ6

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「まずは皆さんが暮らす部屋へとご案内しますね」

廊下に出た撫子はそう言う。
撫子はそのまま本丸の廊下を歩き、普段刀剣男士が生活するスペースへとやってきた。

この本丸は刀種別に部屋割りがされており、それぞれの人数分が十分に生活できる広さよ茶の間と寝所が用意されている。
槍と大太刀と薙刀は数が少ないため、まとまって生活している。

「ここが槍、大太刀、薙刀の混合部屋。その隣が太刀部屋。打刀部屋。脇差部屋。短刀部屋となってます」
「へぇー…結構広いんだね」

小竜がそう言い、太刀部屋の襖を開いた。
中は、既にいる刀剣男士の私物が綺麗に戸棚に仕舞われたり、テレビ台の上に置いてあったりする。

「他の部屋も大体こんな感じなのですか？」
「ええ。ですが脇差部屋は人数が少ないので、他よりも少し小さいですかね…」
「成程。参考になります！」

ビシッと背筋を伸ばし、篭手切江が言った。
撫子は心の中で密かに「何のことだろう…」と思った。

＊

「次は風呂場です」

一行が次に来たのは風呂場であった。
それを見た瞬間、全員の顔が青ざめた。
刀故、錆びるとでも思っているのだろう。

「えぇ！？お風呂…ですか？」
「そういうプレイって事だね！ご主人様！」
「お、そうなのかい？」

「ち、違います違います！今から説明しますから！！」

大般若に茶化され、撫子は顔を真っ赤にしながら
風呂についての説明をした。

「刀とはいえ、皆さんは人の姿を得た身。戦場に出れば血も浴びますし、汗もかきます。それを洗い流したり、普段喋らない刀剣男士と話したり…様々な理由でお風呂に入ることを推奨しています。あ、勿論人の身なので錆びる心配はありません」

「錆びる心配はない」。
それを聞き、全員がほっと胸を撫で下ろした。

「主、これは…？」

そう言い、巴形は浴場に続く暖簾の隣にあるカレンダーを指差した。

「それは日替わり風呂の予定カレンダーですね。この本丸では、様々な効果のある風呂が日替わりで出るんです。これを目当てに毎日入りに来る方も多いんですよ。今日は柚子風呂ですね。では次に━━━━…」

撫子が次の場所に案内しようとした時だった。
「行きますよ」と8振りの方を振り返った撫子を待っていたのは、全員の身体が風呂の方に向いていた光景だった。
撫子は少し悩んだ後、目を輝かせる8振りの背中にこう声を掛けた。

「えーっと…お風呂━━━入ってみますか？」