【刀剣乱舞】双子審神者と刀剣男士【参】 (ページ3)

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第6章新人大歓迎会ページ3

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とある日の朝方。
審神者部屋を訪れた燭台切光忠は数分後、突然審神者部屋から飛び出した。
目指すは今朝餉の準備真っ只中の厨。
太刀とは思えない驚異的なスピードで、本丸の廊下を走り抜けた。
息を整えずに厨に続く障子を思いっきり、しかし障子が破れたり外れたりしないように開いた。

今日は日曜日だったため、各曜日厨リーダーである歌仙、堀川、獅子王、岩融が気合いを入れて朝餉を作っている最中であった。
突然現れた準備に一同は驚くが、燭台切はそんな様子も気にせずに息を切らせながら叫んだ。

「━━━今日、新人大歓迎会をするよ！」

＊

この本丸の料理係は、各曜日当番制である。
月〜金曜日までにそれぞれ厨リーダーと呼ばれる当本丸で料理が作れる刀剣男士がその日の厨の主となり、料理を作る。
1人のリーダーに7,8人の手伝いがつき、それは審神者によって前の日の夜にくじ引きで決まる。
勿論、当番でなくても手伝いの参加は可能だ。
献立は厨の横にあるボードで確認できる。

土、日は厨リーダー全員が厨に立ち、豪華な料理を振る舞う。
作る料理はリクエスト制で、大広間付近にある連絡板に箱と紙と鉛筆が置いてあり、食べたいものがあればそこに書き、厨リーダーがそこから数枚ランダムで選び、夜に出されるという仕組みだ。

だが、新人歓迎会となれば話は別だ。
この本丸では刀剣男士が来る度に歓迎会が開かれる。
それは1人だけの時であったり、数人まとめて歓迎会をしたりと様々だ。

しかし、今回はただの歓迎会ではない。
「大」歓迎会なのだ。

「主ちゃんが新しい子達に本丸案内をしている間、僕達にはとびきり豪華な食事を用意して欲しいんだって！」
「とびきり豪華！？リクエストが随分アバウトだな…」
「がはははは！！ならば、俺が舟盛りを作ってやろうぞ！」
「舟盛りかい！？…まあ、豪華と言えば豪華ではあるが…」
「いいですね舟盛り！確か三日月さんの歓迎会のときに使ったやつがあったはずです！」

「主くんが朝餉が終わった後でこの事を言うらしいから、その時に手伝える人に声を掛けて買い出しに行こうか。舟盛りじゃ物足りないかもしれないから、今日分のリクエストも入れよう！」

「…賛成だよ」
「賛成です！」
「賛成だぜ！」
「がはははは！！承知した！」

━━━こうして、新人大歓迎会が始まろうとしているのであった。