∞今日も君に逢いに∞《橙》Part10 (ページ29)

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旅館の入り口に行くと、章ちゃんと谷ちゃんが戻ってきて、ケンちゃんと話してるとこだった。

兄「準備できた？行こっか」

谷「二人並んでるとお似合いのカップルに見えるわ」

安「ふはっ！一年前そんなこともあったなあ」

『今から行くとこは、みんな双子だって知ってるからね。それじゃ、いってきます♪』

隆ちゃんから貰ったブレスレットがついてることを確認して、外に出た。

『タクシー手配してくれたの？』

兄「駅まで歩くの嫌だし。このまま会場まで行こ」

ケンちゃんは、スーツだけどラフで。
そういえば、ケンちゃんモテたなぁなんて思い出す。

兄「そういえば、東きてたろ？平気なの？」

『昨日話しかけられたけど…大丈夫だよ』

兄「そっか、なんかあったら逃げてきていいから」

異性の兄弟だけど、仲良しで本当に頼りになる。

30分くらいで会場について、お金を払おうとしたら戴いてますって。

兄「母さんが払ってくれた」

『あとでお礼言わなきゃ』

二人で受付を済ませたら。

友「わ、Aじゃん！来てくれると思わなかったー！」

友「相変わらず、きょうだい仲いいね」

って、クラスでもよく話してた子たちに囲まれて。
あっという間に、その輪は大きくなってく。

ケンちゃんも自分のクラスのとこに行って、仲良しの女子だけで盛り上がってたんだけど。

東「昨日ぶり」

って、元カレが割り込んできて。
友だちも、異様な空気に気付いて、

友「違うとこいこ」

って東くんをおいて場所を変えてくれた。

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