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リビングダイニングで
大倉課長はソファに座りタバコを吸っていた。
「……洗面所にタオル置いときましたんで」
『あ、ありがとうございます』
寝起きで機嫌が悪いのか
無表情でスマホを見ながらタバコをふかして
グレーのパーカーに
黒のスウエットのパンツ。
あれ、メガネ掛けてない。
雰囲気全然違うなあ。
『課長、メガネ掛けてないですね』
「………伊達メガネです。ちなみにこれ言うの3回目ですからね」
『え、そうなんですか』
「ホンマに僕の話聞いてませんね」
『そういうわけじゃ！』
洗面所に逃げるように駆け込んで
ダークブラウンのふわふわのタオル。
私が使ってるのとは違う柔軟剤の香り。
やば、すっぴんじゃん私。
カバンの中に少しメイク道具あったよね。
取りに行きたい…。
「何で顔隠すんですか」
『いや、すっぴんなんで見ないで下さい』
「…隠されると見たくなりますけど」
『ぴゃーーー』
課長の前を走り去りカバンごと掴んで再び洗面所に駆け込んだらドアが開いた。
「見れた」
『ぎゃーーー』
「確かにすっぴん違いますね(笑)」
『見ないで馬鹿ー！』
「………馬鹿」
課長を追い出し
ポーチの中の化粧品で顔を作る。
『ふーーー、何とかなった』
さて、帰らなきゃ。
課長にお礼…あっ！お金！！
お財布の中を確認すると
全然減ってなくて。
『課長ー！昨日のお金！』
「…そこは覚えてるんすね」
『本当は私が全部払いたかったのに』
「もう……ええやないすか」
『ダメです、幾らでした？』
「……」
『言わなきゃ2万円置きますよ』
「じゃあ1万で」
『遅くなってすみませんでした』
「いえ…」
『じゃあ帰ります、色々すみませんでした』
「え、帰るんですか？」
『えっ』
「いや、その」
『じゃあお邪魔しました』
立派なマンション…
エレベーターを待つ。
ここは7階だった。
『…田町に住むって』
独り言が出てしまう。
田町ってワンルームでも12、3万とかするよね？
課長の家ってワンルームじゃなかったし
どんだけの家に住んでんの…。
それにしても
ぼんやりと昨日の夜の事を思い出して
大きな身体に包まれて
暖かくてすぐ寝ちゃったような。
んー、ちゃんと思い出せない(涙)
この前の亮ちゃんの時といい
ダメだな。私
お酒やめた方がいいのかな…。
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん！いらっしゃいませ！最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2020年12月23日 20時
