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『あの、なんでついてくるの？』
「家には入りませんよ」
『え、もしかして家の前で待ってるの？』
「ダメですか？」
『え、あの、いや、』
そういう経験が余りなくて
ちょっとぐらいさ
”ひとりの時間”欲しくないのかな？
『じゃあ、私が着替えて準備してる間カフェかどっかで時間潰してもらっても…シャワー浴びたいし…』
「近くに店とかあります？」
『そこそこある気が』
「じゃあそうします」
ぱあっと表情が明るくなって笑う課長に
ちょっとドキッとなって。
『私服イメージ違いすぎる…』
「そうですか？」
『スーツしか知らないし』
課長
黒のフードに
カーキのカーゴパンツ、スニーカーとリュックサック。
『…下手したら学生に見える』
「んなわけ無いですよ」
乾いた笑いで一蹴して
ポケットに手を突っ込み街へ消えていった。
『シャワーーーー！！！！』
私は猛ダッシュでシャワーを浴び
着替え化粧して課長の待つ本屋さんへ急いだ。
『はぁっはあっ。すみません、お待たせして』
「…………」
『…課長？』
「…すみません。私服可愛ええなぁって」
『えっ』
「なんでそんなに引くんすか…」
『…慣れてなくて』
普段のパンツスーツとは違う
ミモレ丈のスカートにニットにしただけなのに。
そんな、頬を赤らめて照れるなんて。
課長どうしたの？(笑)
「ほんまに…可愛いって思ったから…」
『…はは』
「メシ…食べましょ…お腹すいたぁ…」
『何食べます？』
「んー、お腹空きすぎて何でも食いたいす」
じゃあと、目の前にあったラーメン屋さんに入る。
「いただきます」
頼んだラーメンを美味しそうに食べる課長。
「醤油ラーメンって良いすよね」
『うん』
「僕、ラーメン好きなんですよ」
『へえ』
「1人で並んでまで食べたいお店とかあって」
『そうなんだ』
「あっ、なんか僕ばっかり喋ってもうてすみません」
『楽しいですよ、課長の話聞くの』
「いや、その、何かAさん聞き上手やからつい」
『あの』
「はい？」
『何と言うか。もっと知りたいです課長のこと』
「……」
『だから、気にせず話して下さいね』
「…はい」
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん！いらっしゃいませ！最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2020年12月23日 20時
