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『……ん、』
目覚めると自宅じゃない天井。
袖の長いパジャマ。
背中の体温。
振り返ると、前髪の降りた課長が寝ていた。
『………課長？』
やっば。
やっぱり記憶無い。
しかし、焼酎を呑んだお陰で
二日酔いにはなってないようだ。
『…6時』
どうしよ、課長起こしていいのかな？
勝手にシャワーとか使っていいのかな？
『…ブラしてない』
私着替えた記憶無いから
課長が着替えさせてくれたのかなぁ…。
『ありがとうございます…課長』
「ん…」
『あ、ごめんなさい。起こしちゃいました？』
「ん、大丈夫です…」
『あの、シャワー借りても良いですか？』
「どうぞ………」
うつ伏せになってまた寝てしまった課長。
とにかくシャワー！
ベッドから抜け出すと
これまた裾が異様に長いパジャマのズボンに苦戦した。
『あ、洗濯してくれてる…』
ブラウスとブラとキャミソールが
ハンガーに掛けて干してあった。
バスルームは
ウチとは違う広さで
濃いブラウンの壁が
高級な感じを醸し出している。
シャワーヘッドも良いやつだ。
浴槽もウチより広い。
田町でこの物件幾らなんだろ？
と、そんなことを考えながらシャワーを浴び
適当なバスタオルを借りてリビングへ戻った。
「おはようございます…………」
『おはようございます。シャワー借りました』
「あ、タオル場所分かりました？」
『はい』
「顔、洗ってきます……」
『はーい』
その間に服を着替えたけど
直し用のポイントメイクしか持ってきてなくて
スッピンでいなきゃいけない辛さよ。
『課長、化粧水無いですか…？』
「ありますよ」
メンズ用の化粧水。
それを借りて。
BBクリームはコンビニで買ったらいいか…。
「あの、Aさん」
『なんですか？』
と、私に近づいて唇を奪っていった課長。
『え？』
「昨日めっちゃ我慢したんで」
『えっ』
「Aさん寝てもうたし。寝てるのにキスするのもなんかなって。やのに隣で寝たらキスしたなるやないですか。しかもAさんめっちゃ甘えてくるし。もう生殺しでしたよ」
『…すみません。記憶無くて』
「やから、今キスさせてください」
と、私の顎を指でそっと持ち上げた。
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん！いらっしゃいませ！最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2020年12月23日 20時
