13 緑side ページ13
月曜日、一緒に帰ろうと誘って
習い事があると断られた。
それは用事があったからで
別に俺が嫌な訳ちゃうと思い
火曜日も同じように誘う。
ほしたら一緒に帰るって言うてくれたから
ルンルンな気分でフロアを出て
エレベーターを待つ。
あかん、顔がにやけてまう。
必死に抑えてエレベーターに乗り込むと
結構満員でAさんの腕に触れた。
ご飯行ってもいいし
火曜日やから遅くならん方がええんかな？
カラオケとかどうかな？
やっぱりお酒呑む方が好きかな？
買い物とか好きなんかな？
映画は？
逸る気持ちを飲み込んで
沢山知りたいあなたのことが。
それなのに。
「僕達付き合ってるんじゃないですか？」
『え、そうなんですか？』
これまた漫画のように
お互いの頭上に？マークが飛び交う感じ。
「僕はそう思ってたんですけど……」
『そうなんですね…』
意見の相違。
これは俺が勝手に思い込んでたパターン？
『も、もしかして酔ってる時に私おかしなこと言いましたかね？？』
「いえ、特にそういうことでは」
『すみません、勘違いさせちゃったみたいで』
「…いえ、別に」
モヤモヤする。
めっちゃモヤモヤする。
言わずにはおられへんかってん。
「僕が勝手に浮かれてただけなんで」
『…………』
「それじゃあ。お疲れ様でした」
会社を出て駅へ向かう。
もう後ろは振り返らへん。
なんやねん。
勝手に浮かれてもうてた。
別に特定の彼女がおらんくても生きていけるし。
別にええねん。
別に。
その日
強い酒を買って帰り
自宅で浴びるほど飲んだ。
あーあ。なんやねんな。
次の日。
Aさんが気まずそうにハンコ押して下さいと言いに来た。
ほぼほぼ無言でハンコ押したら
自分の席に帰ってったけど。
ああっ！
このモヤモヤどうしたらええねん。
好きか嫌いかなら好き。
付き合えるなら付き合いたい。
それ言った方がええのかな。
あーー、中高生みたい。こんなん。
それなら、ハッキリさせたい。
その気持ちのほうが強かった。
「Aさん、今日帰り良いですか？」
『え、まあ、はい』
半ば強引に約束を取り付けて
会社を出てスタバに入った。
「……あの」
『…はい』
「僕はAさんが好きです。付き合ってください」
驚く彼女。
握ったマグカップをトレイに置いた。
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん！いらっしゃいませ！最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (
レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2020年12月23日 20時
