34 緑side ページ34
りょうちゃんって誰?
酔うてる時に出てくる名前なんて
恋人とかちゃうの?
「…りょうちゃんって誰すか?」
『んー、ともだち…』
「…あ、友達!そうか!そうすよね!うん!」
あー、ビックリした。
もう心臓止まるかと思うた。
友達なんやな、りょうちゃんって。
もうっ、焦りすぎ俺!
と、少し落ち着いてしまったので
いそいそと靴を脱ぎ
Aさんと部屋に上がった。
『課長〜、何呑みます?』
「え、まだ呑むんすか?」
『だめ?』
ぐはあっ!
必殺Aさんのだめ?(酔ってる時専用)
「もう酔うてるやないすか、大丈夫ですか?」
『だって、自宅だもん』
「まあ、そうすけど」
Aさんの家。
確かに男っ気は無い。
さりげなく洗面所なんて覗いてみたけど
歯ブラシも1本のみ。
(ストーカー気質やん。ほんまに俺ヤバない?)
『あのね!課長、利き酒セット取り寄せたの』
「へえ」
『一緒に呑もうって思って』
その割に部屋に上げるの最初イヤ言うてたやん(笑)
ほんまに酔うた時とのこの差は
二重人格を疑ってしまうほどで。
でも
それがまた
たまらなく惹かれる所やって
自分でも段々分かってきた気がする。
知れば知るほど
Aさんの事が好きやな、って分かるねん。
はーーー。
30過ぎてこないな気持ちになるなんて。
『5本セットなんだけどーー』
「全部呑むんすか」
『だって利き酒だよ?』
低めのソファに座ると
Aさんとの距離もまた近づいて
テーブルに並べられた
お酒の瓶とグラス。
『はい』
「ありがとうございます…」
『んー、呑みやすいこれ』
なんて、美味しそうに呑むんやろ。
幸せそうな顔が堪らなく愛おしい。
「ほんまっすね」
『次は…』
「…Aさん」
『ん?』
もう我慢出来ひんくて
ソファに押し倒した。
『…かちょ?』
「好きっす」
『…ん』
「もう好き好き言うて恥ずかしいんすけど、でも言わずにおれへんくって」
『うん』
「今日泊まってもええすか?」
『…狭いよ、ベッド』
「くっついて寝るから大丈夫」
『じゃあOKかな』
そう笑って俺の腰に手を回したから
もう止まらへんかった。
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁぁん!いらっしゃいませ!最近書いてないんですけど読んでくれる人がいる限りがんばりまーす (2021年7月9日 16時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - お久しぶりです。また、一人で、キュンキュンしながら一気読みでした。村上さんの優しさがたまらんです。言われたい。大倉氏も年下だけど、いい。すごくいい。貴方の前でしか呑まないです。そして、sangoさんのお酒の知識にいつも勉強になります。また、待ってます。 (2021年7月9日 8時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - まりえさん» まりえさん、ありがとうございますっ。何か浮かんできたら課長書きたいなあとは思ってるのですが…予定は未定です。頑張ります(笑) (2021年1月13日 20時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん、いつもありがとうございます。年下敬語伊達メガネ、私の好きを詰め込みました(笑) (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kururiさん» kururiさん、初めまして。コメントありがとうございますっ。楽しんでもらえたなら幸いです。また良かったらきてくださーい。 (2021年1月13日 19時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sangozygo | 作成日時:2020年12月23日 20時