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「どっちか異動してもかまへんし」

『え…』

「Aと結婚するつもりやし」

『えっ』

「え?」

『ほ、ほんと?』

「あれ、前言わんかったっけ?」

『言った??そんな大事なこと!?』

「……まあ、覚えてへんのもしゃあないけどな」


『ちょっと、教えてよ!』


「それより、Aは俺と結婚する気あんの?」


『あるにきまってんじゃん!!!』


「……ははっ」


『ねえ』


「んー?」


『ずーーーっと生殺しなんですけど、私』


「…俺もや」


『…ふふっ』




忠義の頬に手を添えて
近づけた唇、
大好きな彼の匂い。


私たちは
こうやってたまに喧嘩もするけど
ちゃんと仲直りして
次へと進むんだ。







次の日
その日は映画に行くことになり
私はお洒落して玄関で靴を履いて忠義を待っていた。



遅くない?
何してんのかな?



「…A」




『遅かったね………って、何それ?』


無言で私のクローゼットから勝手に持ち出したジーンズ。それを無理やり私に押し付けた。



「こっちの方がええ」



『えーーー、スカートせっかく買ったのに』



「…可愛いけど」



『じゃあなんで…』



「他の奴らにそない可愛いA見せたない」



『………』



「…はよ、着替えてきてよ」


『ほんっっとに訳わかんないし!』


折角履いた靴を脱いで
私は玄関で着替え直した。


『これでいいの?』


「うん。ええね。行こっか?」


『もう、忠義と出掛ける時ズボンばっかりでつまんない』


その返事は貰えず
手を繋ぎ駅へ走り出す。




休日なのに
都心へ向かう電車はとても混んでいて
人と人との密着は避けられない。


「…………」



『…?』



忠義が

私の腰に手を回し
自分の方へ引き寄せた。



「……今度から車にしような?」



『…えー、都心の駐車場高過ぎじゃん』



「俺の感情に比べたら安いもんや」



『意味分かんない…』




「分からんでええわ」









終わり。

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sangozygo(プロフ) - remonさん» 全然知らんのよ………(笑)とりあえずこっち極めるわ(早く書きなさい) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» さんごさんもきてー笑笑 (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» お気に入り登録したよ(笑)どの世界でもレモンさんのおはなし読めるのうれぴー (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)
remon(プロフ) - sangozygoさん» 流石さんごさん!私ちょっと別の世界に行ってきたんだよ。それがけっこう楽しくてさんごさんに報告してみた! (2022年4月10日 19時) (レス) id: 3350c172a4 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - remonさん» やったー!!!何となくそんな気がした!!(笑) (2022年4月10日 19時) (レス) id: 26b90fc318 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:sangozygo | 作成日時:2020年5月20日 18時

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