君を守れた証拠。 ページ39
急に足元から
地面が無くなって
海の中に身体が沈んだ。
あ、ホンマにこれで終わりやなぁ。
俺の人生
色々あったけど
こんな風に終わるなんて思ってへんかったな。
でも、Aちゃんと一緒なら
どこでも天国なのかもしらん。
2人ならどこでもええか。
つい、普通に海に潜るように
大きく息を吸って
目を開けたら
ゴボゴボと苦しそうにもがくAちゃんの顔。
俺はハッと気づく。
最愛の人に
こんな顔させたらあかんやんけ。
こんな苦しい思いをさせたらあかんやん…。
何しとんねん…俺はっ。
海面に浮上しようとしても
物凄い力でしがみついているから
浮かび上がる事も出来なくて
肺の中に残っとる空気を
口移しして
Aちゃんに吹き込んだ。
Aちゃんが俺を見た。
俺は笑った。
そしたら、フッと腕が緩んだから
一気に海上まで浮上した。
肺に空気が流れ込み
生きてる、実感がした。
『はぁっ！』
「は、あっ、はぁっ」
『なんで…？』
「あんな苦しそうな顔見たら天国になんて行かれへんて」
『…っ』
「生きよう、一緒に」
『…うん』
「俺と一緒に生きて、生き抜こうな」
『……うん』
砂浜へ戻ろうとした時
大きな波に飲み込まれて
あっという間に遠くへと流されてしまった。
このまんまやと
自力で砂浜まで戻るのは無理かもしらん。
俺一人ならいざ知らず
泳ぎの苦手なAちゃん。
しかも服も着とるから
普段の何倍も重く感じて動けへん。
何とか、結んだマフラーを解いた。
「覚えとる？浮かび方」
『うん』
「なるべく力を抜いて。大丈夫や」
仰向けになり
大の字になって
お互い海に浮かぶ。
近くに2リットルのペットボトルのゴミが浮かんでいて、それを掴んでAちゃんに持たせた。
「絶対離すな」
『うん…』
あかん、連日の睡眠不足と
海水に浸かっているせいで
体温が下がりまくって
意識が飛びそうになる。
『しょうた、くん、』
「な、に？」
『ごめん、ね、まきこんじゃっ、て』
「なにいうてんねん、、おれも、、ごめん、、とめなあかんかったな、はは……」
また、大きな波がざぶんと襲ってきて
俺は海の中へと沈んだ。
僕だけはここにいるから。→←それは最初に出会った時のような。
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千尋∞syubabu(プロフ) - sangozygoさん» 私も自己満で書いてます(笑)だからやばいです爆笑 (2019年6月9日 20時) (
レス) id: 191a024957 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - ブルームーンさん» ほう！そのお付き合いは考えたこと無かったです！有り得そう…。そうなんですよ、あの渋谷さんのこどもがこの2人だったのです……w (2019年6月9日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさん» サブタイトルについてはラブレター送り付けます（笑）文字数が足りないのでw気分は大映ドラマでした（歳がバレる） (2019年6月9日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - 千尋∞syubabuさん» 一気読みありがとうございます。自分の自己満足の為に書いているものに感想貰えてほんと有難いと思います。まずは自分が書いて楽しむこと、それが1番なんじゃないかな？って。そう思ってます。 (2019年6月9日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - やすこさん» 村上さんの主体の話はここには無いけど、リハビリの日々の番外編に村上さんのおはなしがあるのでお時間あれば是非！次が決まってないんですけど、また下書き頑張ります（笑） (2019年6月9日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2019年5月23日 23時
