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。
「…名前は…？」
『…名前？』
「そ。君の名前。まだ聞いてへん」
『…A』
「A、なんで死にたなったん？」
『…もうすぐ死ぬからその前に自分で終わらせたくて』
「…」
『…小さい頃から大きな病気でずっと入院してて。この前ね手術したの』
『そしたらその手術が失敗でね、もう長く生きられないんだって…』
『毎日、眠るのが怖くて、怖くて、死ぬのを待つぐらいなら…飛び降りて死のうって！』
思い出した。
次々と流れてくる映像。
私はいつも病院のベッドの上にいて
何年もそこで過ごしていた。
生存率を上げるために手術したのに
それが失敗に終わって
告げられた余命。
毎日怖くて眠れなくて
そう、気づいたらあのビルの屋上にいた。
。
私は立ち上がり
地上何百メートル上空から
イルミネーションの海に飛び込んだ。
「Aっ！！」
真っ逆さまに落ちる私。
浮遊するというより直滑降
物凄いスピードで墜落してゆく。
「チッ、マル！ヤス！行くでっ！！」
手綱を引き、垂直に駆け出すマルとヤス。
2人のオレンジとブルーのリボンが見えて
右手に手綱を巻き付け
左腕を思い切り伸ばしたサンタの孫が
私の身体を捕まえた。
「いきなり飛び降りるからびっくりするやん」
飛び降りた事が今になって怖くなり
彼のがっしりした首に腕を巻き付ける。
ふわっとタバコの匂いがして
近くの公園に降り立った。
マルとヤスが心配そうに
私の身体に擦り寄ってくる。
「ほら、アイツらも心配してるやん？」
『ごめんね、マル、ヤス』
どくん、どくん
心臓が痛くなる。
目の前がぼやけてきて
サンタの孫が私を抱きかかえる。
「…」
『ね、ぇ。プレゼントお願いしてもい？』
「…特別やで」
『パパとママに、ハッピーな時間を…プレゼントしたい…』
『いつも私のために働いて、看病して、でも手術失敗して、凄く泣いてて…せめて2人に何かをプレゼントしたくて…』
「分かった。届けたる」
『ありがとう…』
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁん！2ページで前回より短くなってごめんなさい（笑）ぐふぐふしてもらえたなら何よりです！ (2019年6月22日 9時) (
レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - こんばんは。遅くに失礼します。通知をみて、キタコレ！って思いながらページ開けて。さらに、オォ！って。ぐふぐふしながら読みました！sangoさんに降りてきてもらえる日を待ってます！ (2019年6月21日 22時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさーん！この村上さんで長い話に出来たらいいなと思いつつ、3ページでごめんなさい(笑)かっこいい村上さんもヘタレな村上さんも書いてみたい2019年ですw (2019年2月16日 11時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - スーツ素敵。さりげなく助けに来てくれるのもかっこいい。自分の売場に来て欲しい！休憩中だったので、すごく癒されました。昼からも売場で妄想しますね。たまらん(*ﾟ∀ﾟ)=3 (2019年2月15日 12時) (レス) id: 6c276f17d6 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさん» 言うバージョンもアリかなとも思いつつ、ここはチョコを手のひらに乗せてみたよ(笑)タイトルが決まらなくて公開を少し諦めてた…w (2019年2月14日 23時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2018年7月14日 13時
