03(完結) ページ3
。
「言うつもり無かったのに…すばると寄り添ってるの見たら抑えられへんかった」
「丸山さん…」
「すばるの事好きなん？」
「そういう訳じゃ…」
「じゃあなんで手繋いでた？」
「それは…渋谷さんが泣きそうだったから…」
「…すばるは泣かへんし…それをAちゃんが支える必要もあらへん…」
相変わらずシャワーが降り注ぎ
お互いびしょ濡れで
唇が重なって
呼吸をすれば
お湯が口の中に流れてくる。
「丸山さん…」
「なに…？」
「せめて…ジャケットは脱いで下さい…」
「…これ脱いだら…ホンマに止まらへんよ？」
キスしながら
そんなことを言うから。
「…それかシャワー止めて下さい」
「…OKって捉えてええの？」
「…はい」
キュッと蛇口を閉めて
シャワーが止まった。
ポタポタと滴り落ちるお湯。
丸山さんが笑って
「ごめん、ホンマはジャケット脱ぎたくて…」
って。
いつもの丸山さんに戻る。
濡れてるから腕が抜けなくて
私も袖口から飾りが取れないよう注意しながら丸山さんの腕を抜いた。
「衣装さんに怒られますよ」
「やば…何してるんですか！って大目玉やな」
重くなったジャケットを
丁寧に個室の外のロッカーの上に置いて
置いてあったパイプ椅子に丸山さんが腰掛ける。
「シャツも脱いでください…ホントに怒られますから」
「そうする…」
微笑みながらボタンに手を掛けて
ひとつひとつ外して
初日のために絞った身体が顕になる。
ロッカーに常備されていた
バスタオルを渡した。
「じっと見られたら恥ずいやん」
「ごめんなさい…」
「もう、謝ってばっか(笑)」
「…ごめんな、さ」
「…いやや」
「丸山さん…」
「好き以外聞きたない」
手に持ったバスタオルを床に投げ捨てる。
引き寄せられて
下から私を見上げる丸山さんに
そっとキスをした。
私からポタポタ落ちる雫が
丸山さんの顔に落ちた。
それが
丸山さんの涙にも見えた…。
「丸山さんの全部…受け止めます」
「だから…好き以外聞きたくない」
「…すきですよ」
「…俺も」
終わり
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sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさぁぁん！2ページで前回より短くなってごめんなさい（笑）ぐふぐふしてもらえたなら何よりです！ (2019年6月22日 9時) (
レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - こんばんは。遅くに失礼します。通知をみて、キタコレ！って思いながらページ開けて。さらに、オォ！って。ぐふぐふしながら読みました！sangoさんに降りてきてもらえる日を待ってます！ (2019年6月21日 22時) (レス) id: ece002bc32 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさーん！この村上さんで長い話に出来たらいいなと思いつつ、3ページでごめんなさい(笑)かっこいい村上さんもヘタレな村上さんも書いてみたい2019年ですw (2019年2月16日 11時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
やすこ(プロフ) - スーツ素敵。さりげなく助けに来てくれるのもかっこいい。自分の売場に来て欲しい！休憩中だったので、すごく癒されました。昼からも売場で妄想しますね。たまらん(*ﾟ∀ﾟ)=3 (2019年2月15日 12時) (レス) id: 6c276f17d6 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさん» 言うバージョンもアリかなとも思いつつ、ここはチョコを手のひらに乗せてみたよ(笑)タイトルが決まらなくて公開を少し諦めてた…w (2019年2月14日 23時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2018年7月14日 13時
