ところで、ジュピター(赤)

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着いた！

富士急ハイランド！！

私いつ以来？
家族で来たの何年前？？




さりげなく玉ちゃんの荷物を
亮くんが持ってくれて。


左手がいつの間にか
すばるくんと繋がって。



「行きましょ！」




笑うすばるくんが大好き。


私を引っ張ってくれる

すばるくんが大好きだよ。




「うん！」




『じゃあ12時にフードスタジアムで集合ね！』




「え、そうなの？」




『一緒に回りたいの？』



「…う」


「分かりました、じゃ12時に！」





すばるくんが私を引っ張って歩きながら言う。






「こういうのは別行動なんです！もう！」




「そうなんだ。ごめん」





「やっと二人きりになれた」





繋ぐ手に力が入った。



「車ん中ずっと我慢してたんすから」




「すばるくん…」




「よし、何から乗りますか？」




「えー！やっぱ高飛車か、ええじゃないかか、ドドンパ？」






「…Aさん、絶叫系好きなん？」




「大好きだよ！いこ！！」





ここからだと、FUJIYAMAかドドンパが近いな。




「FUJIYAMAって宙返り無いやつですよね？」





「そうだよ。乗る？」




「うす…乗りましょ」






その時に気づけば良かったんだ。






私は初の遊園地デートに浮かれてて

すばるくんの顔色が

段々悪くなっていくことに

気づきもしなかった。






順番が来て
なんと1番先頭に乗れる事に。


動き出す
ジェットコースター。


カタカタカタカタカタと
音を立てて
上へ上へと登っていく。



楽しみだー！！



そして、頂上まできて

一気に落ちる。




「きゃーーーーーー♪」





「うわぁぁぁぁぁぁーーー！！」






そう。


ジェットコースターから降りた時
すばるくんはフラフラで。


壁に手をついて
はぁはぁと息をする。





「どうしたの？」




「あの、その、ちょっとベンチ座っても？」




階段を降りて1番近くのベンチに座ると
大きく肩を落とす、すばるくん。







「あの、すんません。実はジェットコースター苦手で」







「え、そうなの？？ごめん！！大丈夫？？言ってよ！！」





「いや、宙返り無いならいける思うたんすけど…ダメでした。ははっ」






「ごめん…気づかなくて」

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