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高校からの友達は
私に何故彼氏が出来ないのか
結果、タイミングじゃないか?という。
大学卒業して就職した私。
実家暮らしだし
夜遊びもさほどしなかった。
周りの友達もそういう子が多かった。
『Aは別に高望みしてる訳じゃないし』
「ですよね…」
『好きになった人に彼女がいた、とか。就職して別々になったとかさー』
「ですよねぇ」
『でもね、Aは駆け引きとかもう少ししてもいいと思うよ』
「…」
駆け引き。
無理っす。
というのも、私は"社交辞令"を真に受けて引かれた過去がありまして。
それ以来、私に良いことを言ってくれても
全部"社交辞令"として受け取るようになってしまったのに。
そんな私が駆け引きなんて。
『もう、どストレートにAに来てくれる子ならいいんじゃない?』
「…いるかな、そんな人」
『よーーーく、周りをみておくの!』
。
とはいえ。
周りの男がみんな私に気があるだなんて
そんな自惚れる性格でもない。
いいな、って思う人もいるけど
彼女いるって知ってるし。
今は、好きだ、と思える人がいない。
でも、このまま30を迎えるのはどうかと思う。
「はぁ…」
「どうしたんすか?ため息ついて」
渋谷くんがレセプトの画面を見ながら話しかけてきた。
ごめんなさい、そんな大きなため息だったかな。
「なんかね、30歳が近づいてくるなぁって」
「Aさん、30に見えないすけど」
「いや、まだ28だよ。30が近づいてくるってこと」
「Aさん、28にも見えないすけどね」
「ほんと〜?」
「ほんとです」
不意に渋谷くんがこっちを向いて
「お肌めっちゃ綺麗やし」
と、一言呟いた。
「あ、ありがとう。ファンデーションが優秀で」
「…つーか、可愛い…っす」(ボソッ)
「…え」
しばらく
私と渋谷くんは見つめ合って。
私のデスクの内線電話が鳴ってお互いの仕事に戻った。
これは社交辞令?
聞けば良かったかな…。
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sangozygo(プロフ) - はるまきさん» はるまきさん、ありがとうございます。なるべく定期的に更新したいのですが、それだとやはり最後まで書いてから公開するスタイルが合っているなぁと実感しております。焦ると良くないので納得行くまで突き詰めますね(*´ω`*) (2018年11月2日 7時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
はるまき(プロフ) - 風邪は大丈夫でしょうか?急に寒くなってきましたからね(^^;お気をつけください。更新がくる度にワクワクドキドキしながら読んでます。お忙しいと思いますがさんごさんのペースで頑張ってください。大好きです(^з^)-☆ (2018年11月1日 9時) (レス) id: 50b884f687 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - がくたんさん» がくたんさーーーん!!お待たせぇぇ!! (2018年10月21日 16時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - お帰りー!!!ばんざーい!!! (2018年10月21日 15時) (レス) id: c5150bc668 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - 黒川夢路さん» 夢路さぁーん!なんと奇遇な。武蔵小金井はお近くなのかしら?その徳重のカフェ場所分かったから今度行ってみるwなんだろこのご縁。素敵だわw (2018年9月24日 13時) (レス) id: b426f69b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sangozygo | 作成日時:2018年8月20日 21時