04 ページ4
。
大「荷物乗せる？貸して」
「ありがとう」
新商品のサンプルとカタログが詰まったキャリーバッグを軽々と棚に持ち上げてくれた。
後ろの人に倒しますよ、と声を掛けてリクライニングを少し後ろに倒す。
『まもなく新幹線が出発します…』
動き出した新幹線。
大「Aさん、今日何の日か知ってる？」
「え、今日？」
大「うん」
「なんだろ？分かんない。教えて？」
大「…いや、何も無い普通の日」
「なんだ…」
大「…はは」
『まもなく品川…品川』
すぐ品川に着いた。
さっき買ったホットコーヒーを渡した。
「ブラックで良かったよね？」
大「うん。ありがと」
少しだけ指先が触れた。
一瞬、目が合った。
「コーヒー飲もっと」
少しだけ冷めたコーヒーは
苦くて目が覚めた。
コーヒーも飲み切って
スマホで会社から連絡が入っていないかチェックして。
やることが無くなった(笑)
すぐ右側に大倉くんの存在を感じる。
ダメだ。落ち着かない。
どうしよう。
本でも読もうかな。
大倉くんと話すチャンスでしょ！と
頭の中で怒鳴るもう1人のあたし。
…そういう事出来る人なら1年も片思いしてませんってば。
大「Aさん」
「なっ、なに？」
大「食べる？」
手のひらに渡されたミント味の粒ガム。
「ありがとう」
すぐ口の中に放り込む。
広がるクリアミントの爽やかな味。
大「あのさ」
「なに？」
。
。
。
。
大「俺のこと好きやろ？」
「は？」ｺﾞｸﾝ
ガム飲み込んじゃった！！！！
大「バレバレやで？」
大「顔真っ赤やし」
大「挙動不審過ぎるし」
いままで見た事ない大倉くんの意地悪そうな顔。
「そ、そんなこと、無いし」
あーっ！
なんで今そんなこと言った？
好きだよって言えばいいのに。
いや、だから言えたら1年も片思いしてないっつーの。
ていうか、なんで大倉くんいきなりそんな事言うんだろ？
大「ふーん、じゃ俺の勘違いか。残念」
。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 384人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sangozygo(プロフ) - ゆぅさん» ゆぅさーん、自担様のお誕生日なんで頑張りました(笑)またボチボチ書けたらいいな、って思ってます。 (2018年5月19日 13時) (
レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅ(プロフ) - 容姿完璧やることも基本失敗しない、なのに垣間見えちゃうたまにヘタレ。愛すべきキャラ☆思いがけない新作通知にほこ、お話に、ほこしちゃいました！ (2018年5月18日 21時) (レス) id: bbbe11804b (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - あきらさん» あきらさーん、ありがとう！基本抱かれたい欲求からスタートするわたしw来年は一緒にお祝いしようね！！(*‘ω‘ *) (2018年5月16日 18時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - れなさん» れなさーん、ありがとうー！100回分のお気持ち受け取りました。またボチボチ頑張ります(●´ω`●) (2018年5月16日 18時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - ひみささん» はい！告知せずに3本出しました(笑)書いてあるものを一気に出したがる癖があります(笑) (2018年5月16日 18時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sangozygo
| 作成日時：2018年5月16日 9時
