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忠義がモテるのは分かった(笑)
さっきから
女子たちの視線が半端ない。
そしてかなりその視線が痛い。
タピオカ屋さんで並んでたら
聞こえる聞こえる心の声たち。
忠義のおでこに漫画ような
キレたマークが見えたから。
手をぎゅっと握った。
『タピタピ〜』
「ははっ。そないタピオカ美味いか?」
『流行りだもん』
「流行りもん好きやなあ。前はなんやっけ、ふわふわのレインボーわたあめとか言うてへんかった?」
『懐かしいなもう』
タピオカミルクティーを2つ貰って
教室の外へ出て
渡り廊下で運動場を見ながら飲む。
「あっま…」
『ははっ』
「A写真撮ろ?」
スマホを取り出した忠義が
自撮りモードにして腕を伸ばした。
『え、学校で撮っていいの?』
「ええに決まってるやん」
そして、私の肩をそっと抱く。
「Aと学校で撮れるチャンスなんて滅多に無いし」
カシャっと小さな音が鳴った。
『あ、カメラ見てなかった』
「おい、ちゃんと見てや」
『ごめ、ん』
もう1回、シャッター音が切れた時
忠義の唇が
私のほっぺたにくっついて。
「撮れたw」
『……』
「ん?どした?」
『いや、不意打ち過ぎてビビる』
「ホンマは唇にしたかったけどな」
『こらw』
「あ、北山からラインきた」
『何って?』
「忙しいから戻ってこい、やと」
『行ってきなよ』
「んー、全然回られへんかったなあ」
『楽しかったよ♪』
さっきの、お返しに
北山くんに返事を打ってる隙に
ちゅっと
ほっぺたにキスして。
「………あかん、行きたない」
『ダメだよ、北山くん待ってるよ』
「今日終わったら連絡する」
『うん』
うおおおー!と走って
焼きそばの屋台まで戻った忠義。
一応その様子を見に行こうと
私も後から覗いてみたら
法被着て、業務用の鉄板で
焼きそばを焼きまくってる忠義がいて。
ものすごい数の女の子達に囲まれていた。
ずっと
私が年上で
忠義と同級生だったら良かったな、と
この時初めて思ったんだ。
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sangozygo(プロフ) - 雨さん» こんばんは!コメントありがとうございます。ちなみに何ページまで読まれました? (2021年3月4日 2時) (レス) id: 5fab4b2048 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません。。。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 この物語に出て来る大倉さんって芸能人ではなくて一般人の設定なんでしょうか? (2021年3月4日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - kuraさん» kuraさーん!どっちも今後の展開を思うと、とても心苦しいのですが良かったら完結までお付き合いください(テヘッ!) (2020年1月8日 15時) (レス) id: 3df521cf6f (このIDを非表示/違反報告)
kura(プロフ) - 可愛い可愛い可愛い可愛い可愛すぎる2人、ずっーーーーと見守りたいです。あちら読んでからのこちらのルーティンです。癒し大事♪♪さんごさんからの供給が凄いです!デレとドSでもうめろめろです、日々潤いありがとうございます! (2020年1月8日 12時) (レス) id: 28b6de53d6 (このIDを非表示/違反報告)
がくたん(プロフ) - 気になる気になる!(笑) 15祭以降の彼の言動から始まり、くらすますからアガりっぱなし!!緩〜い雰囲気の中に、あんな男気どこに隠してたの!!って(人´3`*)〜♪←今までが無知すぎた (2020年1月6日 4時) (レス) id: bb2764f922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sangozygo | 作成日時:2019年12月18日 23時