ハーバリウム・オーケストラ(緑)

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たーくんの家。



やっぱり素敵な洋館の雰囲気が好きだ。



たーくんの部屋のベッドに腰掛ける。





「はい」ってあったかいカフェオレを渡された。



あったかい。
甘くて、身体中に染み渡る。






なんか、お香のかおり？


いつもの。


落ち着く。








大「A」




ぎゅっと抱き締められて
キスをする。

唇で唇を食んで
舌が侵入してくる。


ふと何かを感じで
目を開けた。






そこには



血の通わない目で


あたしを見る


たーくんがいた。




ビクッと肩に力が入った。


大「…どした…？」




なんでもないって言おうとして

ベッドに押し倒された。


たーくんは腕の力を緩める気配はないらしい。



大「…すき…Aがすき…」



いつものように


あたしも好きだと言えない。









上着を脱がされて

鎖骨のあたりを強く吸われた。



あかいあとがそこにはついた。




大「…A…A」








繰り返し呼ばれるあたしの名前。



それはまるで



呪文のように。









いつもと違う永遠の呪い。






だけど





たーくんを捨てるなんてことは出来ない。




何をされるか怖いって言うよりも







何か見捨てられないって


いうほうが正しいのかもしれない。





たーくんは




あたしになにを求めているの？





なにを？







。

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