Good Time 2 (黄)

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Aちゃんと会えなくなって1週間。


電話は出てくれへんし
家にもおらんみたいやし
LINEが繋がるだけでも
まだ安心してるんやけど…。


…はぁ。






大「亮ちゃんどしたん？」


「え、あ、ああ…」




大倉が飲みに誘ってくれて
新栄の飲み屋にいた。





大「体調悪いん？」



「そんなこと…」




大「Aちゃんとケンカでもした？」






「…ケンカっていうか…ちょっと…」





村上さんの事は言えへんし。
何からどう説明してええのか。
間が持たなくて、タバコに火をつけた。






大「Aちゃんもなんか変やったわ」



「会ったん？」



大「あー、雨降っててな。屋上やなくて8階の喫煙室行ったんよ。そんときAちゃん居てな」





「…」





大「俺見て逃げるように出てったからさ…」





「…ちょっと距離置いてる…というか…置かれてるんや」





大「…そっか」





「…会いたいよ」





大「…亮ちゃん」




「なんか上手くいかへんもんやな」




大「…そやね」





「…なぁ、大倉は何でななちゃんと結婚したん？」




大「え。なんでって好きやから」




「他にもいっぱい女の子おったやん？」




大「…んーー、やっぱり楽やったからかな」




「何よ、楽って。そんな、ななちゃん色々してくれるんか？」




大「ちゃう。かっこつけへんでええねん。ななちゃんの前やと」




「…」



大「…どんな俺でいてもええんやなって。そんな子初めてやったから」



「…」



大「亮ちゃんは…Aちゃんとどうしたいん？」





「どうって…一緒に…いたい」





大「そっか」







「Aちゃんがそばに居てくれるだけでええのに…」








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