Good Time 2 (黄)

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早番で休憩出た。




8階の食堂でAちゃんとななちゃんを見つけた。



な「亮ちゃんさん」


A「…」








Aちゃんの様子が少しおかしい。

どうしたんやろ？

俺に目を合わせてすぐ逸らした。



A「ごめ、売り場戻るね」


な「おつかれ」



「…」







な「亮ちゃんさん。Aと何かありました？」



「…あったような、ないような」



な「…忠義くんが亮ちゃんさんと飲みに行きたいって言ってましたよ」



「そっか…ありがとう」




きっと村上さんの事なんやと思う。
別れ話できへんかったとかかな？
またひとりで泣いてるんちゃうか？



少しだけ残業して
仕事終わらせて電話した。




Aちゃんもきっと仕事終わってるはず。




「…もしもし」



「会いたい」




「…」



「会いたいんよ」





「…藤ヶ丘の駅で待ってる」



「分かった。すぐ地下鉄乗るから待ってて」



「うん」



地下鉄を降りると
ホームのベンチにAちゃんが
座って待っていた。




「ここにおったん？」



「うん。亮ちゃん、この辺の車両乗ってると思って」




「行こ」


「晩御飯…」


「何食べたい？」


「…ラーメン」



「美味いラーメン屋知ってる。行こ」




駅から歩いて10分ほど
小さな中華料理屋に入った。


「カウンターしか無いねんけどな。美味いねん」


「あー、雰囲気で美味しそうって分かる」



「やろ？」



「あたし味噌ラーメン」


「名古屋の人ってなんですぐ味噌ラーメン頼むんかな？(笑)」



「…え。考えたことなかった(笑)」



「あ、でもスガキヤは味噌ラーメンやないよなぁ」



「スガキヤはおやつだが(笑)」



「ははっ」



店員「ご注文は？」


「味噌ラーメンと醤油ラーメンと餃子」


「飲まないの？」



「今日はええわ。食いたい」


「亮ちゃん」


「ん？」



「ご飯食べたら話聞いてほしい」



「分かった」

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