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橙side
いた、たたた…。
会社のトイレの鏡を見て
切れた唇の端が
かさぶたになっては裂けて血が滲む。
ごはん食べられへんやん…。
いた、た、た。
右の人差し指でそっと触れてみても
緩い痛みがあるだけで。
指の腹に赤い血がついて
それをぺろっと舐めた。
仕事にいつも以上に身が入らない。
上司に嫌味を喰らいつつ、作り笑いでやり過ごす。
昨日あれから…。
あの後リズは泣きそうな俺の顔を見て
(いや、半分泣いてたかもしらん)
それ以上する事を止めてくれた。
しかも、ポケットに入ったお札を返そうとする。
それはあかん思うて(一応商売やろ？)
持っててくれと押し返した。
戸惑う顔に俺は聞いた。
丸「何もせんで帰った奴はおらへんかったん？」
うなづくリズ。
丸「そっかあ、ええねん。俺も勉強になったし…それは受け取ってや」
『変わったヤツやな？』
大きめのスマホの画面を見せる。
どうやら最新機種ではなく
2年ほど前のモデルを使ってるとみた。
丸「君も大概やで」
『そうか？』
丸「…そう思うよ」
『なぁ、アンタの名前教えて？』
丸「…ま、…」
仕事をしている時のように
普通にフルネームを名乗ろうとした。
習慣って怖いな。
丸「隆平。隆平って言うねん」
『りゅうへい？ふーん』
丸「…帰ろっか」
リズはタバコを出して口に咥える。
Zippoで火を付けたあと煙を吐き出して
俺に向かって人差し指を立てた。
またオイルの匂いがふわっと俺を包む。
丸「それ1本吸うってこと？」
頷くリズ。
さっきよりもご機嫌だった。
その理由は俺には分からない。
。
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ばなぽ(プロフ) - 重くなさすぎずいい感じの重さで20年も思い続けてる2人が素晴らしすぎます笑 (2018年4月13日 15時) (
レス) id: 6cb5632d3f (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - ばなぽさん» 20年もの長い時間に何があったかは想像するしかないけど、ハルジオンよりは重くならないようにしましたーw (2018年4月13日 9時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
ばなぽ(プロフ) - ヤスくんと大倉先生がまさかの、斗真くんは最後までわたしにはわからなかった(笑)でもめっちゃ最後すきです(><) (2018年4月13日 0時) (レス) id: 6cb5632d3f (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - やすこさん» やすこさんバランス取るお手伝いができて何よりでございますー！(*´ω｀*) (2018年4月12日 19時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
sangozygo(プロフ) - ひみささん» ありがとうございます。とりあえずありがとうございます(笑) (2018年4月12日 19時) (レス) id: 2d16d0288e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sangozygo
| 作成日時：2018年3月31日 10時
