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10 返して欲しかったら ページ10
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放課後になり、風磨に一緒に帰ろうと言われたけど今日は色んなことがあり過ぎて一人で帰ると言って教室を出てしまった。
まだクラスメイトから風磨とのことで揶揄われるし一緒に帰って京本くんにでも見られたら…
私はポケットに仕舞ったメモを見る
『さっきの話、考えておいてね』
京本くんの考えてることがわからない
私と京本くんは今日初めて会話したばっかりなのに、なんであんなキレイな男子があんなことを？
みんなして私を揶揄ってるんだ
最近アイドル級の男子たちと絡む率が高まってる気がする。
「Aちゃ〜んっ！」
いきなりバックハグをしてきたのは同じクラスのジェシーくん
「ちょ、くるじいぃって！」
一生懸命振り解くと私の手からメモがひらりとジェシーくんの足元に落ちていく。
「ん？Aちゃん何か落としたよ？」
ジェシーくんがそれを拾い上げるとメモを見てニタァっと笑う。
「あのさ、それ返してくれない？」
メモを奪い返そうとしたらジェシーくんの頭上に高らかに上げられ取れなくなった。
ムスッと彼を軽く睨むと笑顔で見下ろされた。
「返して欲しかったら俺と一緒に遊ばない？」
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
