48 離れたくない？ ページ48
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H Rが始まり、さっきのことが嘘だったかのように静かな森本くん。
ジェシーくん並みに積極的だったけどアレはドッキリだったのかな。
「じゃあ、GW明けだけど席替えをしますよー」
担任の先生の一言で生徒が歓喜の声をあげる。
でも私はこの席が一番落ち着いて好きなのに、このタイミングで席替えなんて…
「…また近くが良いよな、俺らは」
「風磨は違う女の子と一緒が良いんじゃないの？」
「は？俺はAが心配なだけだって」
前の席に座っていたのが風磨で少し安心してたのはある。
周りが知らない子たちばかりでどうなるんだろって不安になるかもって、思ってても風磨がこの学校に入学してきてくれた。
風磨がいなかったらきっとジェシーくんや、樹くん、�眞呂�んとも仲良くなれなかっただろうし
風磨と席が離れるのは、少し寂しいかなって。
「なに？俺と席、離れたくない？」
風磨にはいつも心を読まれてしまう
でもこれは、きっと幼なじみだから分かってるだけであって
それ以上の感情なんてなにもないんだよ、風磨も私も。
風磨に顔を覗き込まれる
私、どんな表情してるんだろう…
「くじ引きの準備出来たから、みんな順番に引いていどうしてくれー」
テンションが上がった男子生徒の号令でみんな動き出す。
「ふ、風磨もクジ引きに行こ？」
「ああ、そうだな」
そして私はクジを引く
黒板に書かれた席の場所を確認すると、窓側の後ろから二番目の席
風磨は廊下側の一番前の席
私たちは全く反対の席になってしまった。
風磨はこっちを私の方を見て機嫌が悪そうにしていた
私にキレられてもどうしようもないんだって！
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
