47 お礼も兼ねて。 ページ47
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あまり絡みがない森本くんからの急な告白
てか、運命のヒトってどういうことなの！？
森本くんの中の私の好感度バグってるんじゃないの？
「この間初めて会話した時からおかしいなって思ったんよ！そしたら思い出したのさ、占い師さんに言われたままのシチュエーションで俺たち出逢ったんだよ俺ら！」
「占い師…？」
「そうそれでもう一回占い師さんにみてもらったら俺たちはたった一人しかいないツインレイなんだって！」
結構ガタイのいい森本くんがこんなピュアでスピリチュアルを信じるタイプだなんて思わなかった。
森本くんは私の手を握りグンと距離を縮めてくる
「と、突然そんなこと言われても、」
「大丈夫！だって俺たちツインレイだからっ！」
キラキラ光る真っ直ぐな目に圧倒されていると
森本くんの後ろから救世主の高地くんが現れた
「おはよー慎太郎っ、て野坂さんも一緒じゃん珍しい組み合わせだね」
そう言うと�眞呂�んは目線を落とす
森本くんから強く握られた手を見て会話を止める
「野坂さん、教室行こ」
「う、うん」
「あ、ちょっと待ってこーち！Aちゃんも俺とツインレイって信じてーーー」
�眞呂�んが森本くんの手を払って私を助けてくれる。
その後ろでは森本くんの遠吠えが廊下中に響いていた。
「なにがあったの？」
「私も頭が追いつかないんだけど、助けてくれてありがと�眞呂�ん」
そして�眞呂�んに用意していたおにぎりをカバンから取り出す。
「あの、�眞呂�んこれ良かったらどうぞ」
「ん？おにぎり、俺に？」
「うん。�眞呂�ん毎日朝練頑張ってるし、いま助けてもらったお礼も兼ねて」
自分のと間違えないように�眞呂�んのおにぎりには名前入りのシールを貼ってある。
ハリネズミのイラストが描いてある男子高校生には可愛すぎるくらいのシール。
「……嬉しい、ありがとう野坂さん！大事にするよっ」
�眞呂�んの笑顔はどんな気分でも晴々にしてしまう
こんあに喜んでくれて、作った甲斐があったなって。
「大事にしないでちゃんと食べてねっ！」
「ジェシーには内緒にしよーっと」
さっきはどうなることかと思ったけど、GW明けの高校生活も一波乱ありそうだ。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
