39 つい癖で。 ページ39
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本日は晴天なり
前日の夜まで緊張感が隠せなくて何度も頭の中でシミュレーションを試みるも
私にそんな彼女の役をする経験なんてないわけだからシミュレーションもなんもできなくて
樹くんに電話するけど「俺がリードすっから大丈夫、大丈夫」って軽い返事で終わる最後のミーティング。
数日前に京本くんに選んでもらった勝負服を身にまとう。
机の上にはプレゼントしてもらったコロン。
普段ならつけたりしないけど、京本くんから応援してもらってると思えると強くなれる気がして２プッシュほど振りかけた。
家を出ると隣の家の前に私服の�眞呂�んが立っていた
「おはよう、�眞呂�ん。お出掛け？」
「おはよ。ってか、俺も借り出されることになってさ、暇なら野坂さんをエスコートしろってジェシーから」
「あ、ジェシーくんに家隣って言ったの？」
「言うも何も、ジェシーは何回も俺んち来てるからこの前野坂さんのお見舞い来た時知ったみたいよ？」
「あー、私からちゃんと説明したほうが良かったね。でもなんで�眞呂�んが私をエスコートって？」
「ジェシー曰く、待ち合わせ場所までに事故とかあるかもしれないから心配だろって話しになってさー」
そういえばジェシーくんって怪我とか、事故とかそういうワードに過剰反応示すなぁ、とは思ってた。
彼の過去に何かあったのかな？
「あの、ジェシーくんて、」
「早く行かないと俺があいつらに怒られるから行こう」
�眞呂�んの元気な声に私の声はかき消される。
きっと私の考えすぎだよね
�眞呂�んは私の先を歩いてて、なんとか離されないようにと必死で早歩きをする。
その足音に気づいたのか�眞呂�んが歩みを止めて振り返る
「あっ、悪い。つい癖で」
「運動部はやっぱ違うね〜、いい運動になるよ」
クシャッと目を細めて笑顔を見せて�眞呂�んは言う
「野坂さんのコーディネート、めっちゃ可愛いっす！遅くなったけどっ」
不意打ちを喰らってしまった私はしばらく歩くことが出来なくなってしまった。
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40 俺の彼女ってコトで。→←38 この顔も悪くないかなって。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
