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33 いわゆる勝負服！ ページ33
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翌日から学校に行って休み時間に例の作戦会議をすることが多くなった。
作戦実行日はGW最終日にした。
私と樹くんは恋人という設定で例の女の子に会う予定だ。
でも私が本当の彼女だってバレない保証もないわけで…
そこだけが心配だなって、風磨も一緒に悩んでくれてた。
じゃあ最初からそんなことしなくても良いじゃんかと言ってもこの陽キャな２人は聞く耳も持たずにはしゃいでいた。
あれ？
もしかして私で遊んでるんじゃないのか、この２人は。
「じゃあその日はいわゆる勝負服！みたいなのを着てた方が良いのかな？」
「A、デートなんかしたことないだろ。持ってんのか？」
失礼なって反論しかけたけど風磨の言った通り私はちゃんとしたデートというものをした記憶がない。
現実世界線の２９歳の私ですら二人きっりのデートなんて片手で数えられる程だった。
「……GW中に洋服、買ってくるよ」
「俺も一緒に着いて行こっか？」
私の隣が定着となったジェシーくんが優しくフォローしてくれる。
その優しさに甘えそうになったが「一人で選んでくるから」と若干ムキになる。
この四人での会話をあの人に聞かれているだなんて
その時は何も思っていなかった。
私が樹くんのレンタル彼女になるまで
あと５日。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
