どうして私がアイドルと！？ (ページ29)

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29 俺と二人きりの方が。ページ29

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あの後もしつこく風磨は一緒に病院について行くって言ってくれたけど丁寧にお断りした。
だって風磨は何ともないんだからちゃんと出席して欲しいし。

ジェシーくんにはLINEのメッセージで伝えた
私を元気づけようとしてくれているのか一発ギャグの動画を送ってきて笑ってしまった。

受診は意外にも早く終わって、不思議なもので先生に診てもらうと痛みがスーッと引けていくのを感じていた。

病院を出てスマホで時間を確認するとちょうど昼休み。
今頃みんなは何してるのかなぁと思っているとスマホの画面が変わり風磨からの着信画面になった。

「もしもし、風磨？」

『病院どうだった？』

「レントゲン撮ったけど骨には異常ないって。痛み止め処方してもらった」

『なら安心だな。でさ、学校終わったらAんち行くけど良いよな？』

「え、それって私に何にも聞いてなくない？」

『まあそれは良いじゃんか。あとジェシーと樹もお見舞い行くって張り切ってるからな』

「ちょっと待って！風磨だけじゃなくて！？」

『なに？俺と二人っきりの方が良かった？』

「風磨のバカッ！お見舞いとか良いから、じゃあね！」

風磨の言葉に驚いて急いで電話を切る
ま、まさか本当に二人を連れて来たりしないよね…？

冗談だって信じたいけどもしもってことがあるかもしれないから、午後は部屋の片付けで時間を使うのであった。

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