どうして私がアイドルと！？ (ページ28)

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28 ついてっていい？ページ28

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翌朝、新聞を取りに外へ出ると隣の家から髙地くんが出てきた。
ホントに隣に住んでるんだと実感する。

「おはよ、野坂さんっ」

「おはよう髙地くんっ。朝練？」

「うん、足の調子も良くなったし、朝練出ようと思って。野坂さんこそ怪我したとこ大丈夫？」

「そのことなんだけど、まだ痛みが引かないから念のために休んで病院に行こうかって話になってる」

「安静にしとけよっ、じゃあ行くわ！」

「行ってらっしゃい！」

髙地くんとこんな会話してると風磨を思い出す
家は隣同士じゃないけど、朝は待ち合わせとかせずに何故か一緒に登校したりしてた。
高校生になってからそれが出来ないから風磨との会話も少し減ってきた感覚があって寂しいなって部分があったかもしれない。

私は部屋に戻ると風磨に電話をした
今日休むことを伝えとかないと後々うるさい気もするし。

『A、どした？』

ワンコールで出た風磨と優しげな問いかけ
普段私から電話をすることなんて滅多にないからどうしたのか気になってるんだろうなぁ。

「風磨。私今日ね、病院行くから学校休むね」

『具合悪いの？』

「ううん、昨日怪我しちゃって念のために受診するだけだから」

『俺もついてっていい？心配だし』

耳元で囁かれる甘い声
風磨、どうしちゃったのさ
いつもみたいにバーカって罵って楽しんでくれて良いのに
いつもの風磨じゃないよ…？

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