26 バレバレ。 ページ26
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３人で帰っている途中も松村くんは私のカバンを持ってくれる
痛みはまだあるけど申し訳ないから持つよって言っても「このくらいしか出来ないから」と言うもんだから甘えてしまっている。
「そういえば、�眞呂�んと松村くんって同じ中学だったの？」
「北斗とは小学校から同じクラスなんだよねぇ。こいつ小４の時に転校してきてそれ以来ずっと一緒だね」
へぇ、そうなんだぁと�眞呂�んの話に耳を傾けていると松村くんが口を開いた。
「野坂さんは別の中学だよね？確か風磨も」
「うん、私が引っ越すことになって学校も前に住んでた所より遠いからここの高校に進学したの」
「野坂さんの理由は分かるけど、何で風磨も一緒にこの学校に進学してきたの？」
実は風磨は別の高校も受けていた
でも通学時間が長いこの高校をわざわざ選んだんだ
問い詰めたことはある
いつも返答は「俺の勝手だろ」ってはぐらかされる。
「んー、高校デビューしたいからじゃないかな？」
「適当な答えなのバレバレ」
松村くんに全て見透かされる
�眞呂�んが隣で「あんま尋問すんなよー」と笑い飛ばしてくれる。
そんな話をしていると大きな交差点に差し掛かった
「北斗、お前家あっちだろ？」
「そうだけど、野坂さんを家まで送る」
「そこまでしなくても大丈夫だよ。ここまでバッグ持ってくれてありがとう」
私は松村くんから自分のバッグを取りお礼を言う
「�眞呂鰐邵笋気鵑汎韻己�なのか？」
「そうみたい、だな」
「�眞呂�んも一緒の方角なんだね！それじゃあまり暗くならないうちに帰ろう。じゃあね、松村くんっ」
軽く手を振ると全力で振り返してくれる
私はその様子を見て何か懐かしさを思い出していた。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
