24 情報収集させてね。 ページ24
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私はその女の子の指示に従って車イスに乗った。
正直言うとあのまま松村くんに身を委ねていたら心臓がバクハツすると思ったし。
それにしてもこの子は誰なんだろう…？
「松村くん、お姫様抱っこはさすがに少女漫画の読みすぎだと思うよ〜？やっぱ安全性取るには車イスでしょ！」
「え、急に何？てか、誰？」
松村くんはしどろもどろして、女の子は負けじと彼を論破する
「じゃあ、野坂さんを保健室に送り届けますっ！じゃあね、松村くん！」
女の子の介助にて運ばれる私
何が何だか分からないけど、痛みが至る所に感じてそれどころじゃない。
「松村くんって野坂さんに結構積極的なんだね！」
「…いや、人助けであって」
「野坂さんありがと！良い情報収集出来た！」
意味不明な言動に疑問を抱えながら保健室に着いた
女の子は先生に経緯を伝え保健室を出ようとした。
「あのっ」
「ん？なに野坂さん」
「名前は？」
「私？隣のクラスの柏木千紗、かっちって呼んで！」
「う、うん…ありがとう、保健室まで運んできてくれて」
「お大事に！また情報収集させてね、ばいばーい！」
急に静かになる保健室
嵐のような女の子だった。
柏木千紗ちゃんって言ってたな…
情報収集がどうとか言ってたけど、ちょっと変わった女の子かも…？
先生から軽めの処置をしてもらってるとまた保健室の扉が開いた。
「すいませーん、足捻っちゃったみたいなんですけど、って野坂さん！？」
「�眞呂�ん！？」
サッカー部のユニホームを着た�眞呂�んが足を引きずりながら立っていた。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
