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22 変なプライド。 ページ22
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風磨が言っていた宣戦布告されたってどんな意味だったんだろう…
隣の松村くんを見るといつもと変わらない様子で委員会の活動をこなしている。
妙に意識してしまっているのは私だけかもしれない。
私はこの二人だけの空間に居た堪れず、返却してきた本を元の棚へ整理しようと席を立った。
「その本、俺が戻すよ？」
「いや、これくらい私が戻すから大丈夫だよ」
「そう？無理ないで。その本何気に重いからさ」
「ありがと」
一冊分じゃなんとも思っていなかったけど、４冊も持ってみると結構重く感じた。
やっぱり、松村くんの言うこと聞いとけば良かったかもしれない…
そう思っても変なプライドが邪魔をして引き返すことは出来なかった。
脚立を用意して手が届かない棚へと戻していく
ボーッとしながら並んである背表紙を見るとそこには恋愛小説ばかり並んでおりビクッとしてしまった。
その時、バランスを崩してしまい脚立はグラグラ揺れる
本棚にわずかな希望を込めて掴もうとするも時はすでに遅し
私は音を立てて落ち、何冊か本は顔を覆うように広がっていた。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
