どうして私がアイドルと！？ (ページ16)

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16 空想なのだろうか… ページ16

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昨日起こったことは魔の金曜日にとでも名付けようかっていうくらい色んなことがありすぎた。

LINEに新しく登録された【ジェシーくん】の表示
彼らしいアイコンをしていて微笑ましい

朝起きるとジェシーくんからのメッセージがってとってもマメな人なんだなってだいぶ印象が変わってきていた。

まずは「おはよう」で始まり、私が返信しやいメッセージを送ってくれる。
「昨日のカラオケ楽しかったからまた行こうね」と、ジェシーくんはあえて昨日の告白脱走騒動には触れないでいてくれた。

３０分くらいやり取りをしていると彼から「好きだよ」のスタンプが。

昨日の真剣な彼の表情が思い出される。
どうして私なんかを好きでいてくれているのだろうか。
まだそんなに会ってから日は経ってないのに

まるで、以前からジェシーくんは私のことを知っているのかのように…

「もしかして、どこかで会ったことある？」
そう打ちかけて削除した。

代わりに「ありがとう」のスタンプを押してスマホの画面を暗くした。

そして私はこれが夢であるのを思い出した。
私は何の取り柄もない３０歳手前の独身女だ。
私の妄想が彼ら達にも影響しているんだろうか。

でも、
私は彼らとこんな生活をしたいだなんて思ったことは一度もなかった。

始まったばかりの彼らと私の夢物語。
一体これは誰が思い描いていた空想なのだろうか…

私は昨日の疲れもあってかそのまま眠ってしまった。

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