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12 これじゃまるで、 ページ12
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ポツンと二人の戯れを見ているとジェシーくんが気づいたかのように私の肩を引き寄せてきた
こっちの方が手を繋がられるより大胆でドキドキしちゃうんですけど…！？
「じゃあこーち、これからAちゃんとデートだから！」
「えっ」
「はぁ！？」
リアクションが�眞呂�んと被る
ていうか、ジェシーくんなんてこと言うのよ！
「ちょ、デートって勘違いされるよ！」
「えー、遊びに行くんだから同じことじゃんっ」
「ジェシー、今日風磨と野坂さんの夫婦喧嘩見てただろ？風磨に怒られるぞ？」
�眞呂�ん今なんて言った？
私と風磨のフウフゲンカ？
「そうだなー、じゃあ風磨にはナイショにしといて」
ジェシーくんはそう言うと�眞呂�んに手を振り、私の手を握って走りだした
これじゃまるで青春映画のワンシーンだって。
今日はよく走る日だな、と思ったら急にジェシーくんが走るのをやめた。
顔を見上げると目が合いゆっくりとジェシーくんの胸の中に包み込まれる。
「ジェシー、くん？」
彼の名前を呼ぶとさっきとは違う表情
ジェシーくん、なんでそんな切ない顔をするの…？
時が止まったかのように見つめ合う私たち
これじゃまるで恋愛映画のワンシーンみたいだって。
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
