11 お邪魔もの…？ ページ11
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ジェシーくんに言われた衝撃な一言
いくら陽気な彼とはいえそんなやましい発言をするとは夢にも思えなくて
返してほしいメモは彼より高い頭上にある
身長差がある私には何年経っても奪い返せない高さだ。
「先生にチクるぞ」
「なぁ〜んで？ただ一緒に帰りながらゲーセン行ったりカラオケ行ったりしたいだけなのに〜」
「か、カラオケ！？」
「あ〜、Aちゃんもしかして変な妄想したでしょ〜ヤラシー」
「なっ…！」
やられた、と思いながらも京本くんのメモを取り返したい気持ちもあったので渋々とジェシーくんと下校することにした。
並んで歩いてみるとやっぱりジェシーくんって背が高いなぁ
いつも並んで歩く時には大抵風磨が隣にいた
風磨も背が高い方だけれどジェシーくんはもっと高い。
アメリカ人とのハーフってこともあるのか周りの人たちには結構ボディータッチが激しめなのを見ている。
だから私もバックハグされた時は驚いたけど、彼なりのフレンドリーさなんだと納得していた。
他愛もない話をしながらグランドの方まで出るといきなりジェシーくんに手を引っ張られてサッカー部の練習場へと連れられた。
「こ〜ちぃ〜！」
ジェシーくんが同じクラスでサッカー部の�眞呂�んを呼び出す。
「なんだよジェシー！こっちは練習中ッ、」
「お疲れさま、�眞呂�ん」
「あ、え？野坂さん！？どうしてジェシーなんかと一緒に？」
「あれ、ヤキモチ？こ〜ちったら〜」
同じクラスでもジェシーくんと�眞呂�んの仲の良さは有名で、一部の女子からは『ゆごじぇ』とも呼ばれているのも私は知っている。
…決してそういう意味での仲の良さではないんだけどね。
「大丈夫？ジェシーに何かされて困ってない？あいつ、勢いあるからさ」
�眞呂�んがサッと私の手とジェシーくんの手を引き離してくれる。
「ありがとう、�眞呂�ん」
「おいジェシー！野坂さんに手出すなって！困ってんだろうがよ！」
�眞呂�んはくしゃっと笑顔になってジェシーくんと戯れだした
あれ、もしかして私ってお邪魔もの…？
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作者名：珊瑚礁 | 作成日時：2024年1月8日 14時
