46話 ページ46
『｢あ、き〜めた！！｣』
オトネは笑顔を浮かべ、マイの顔にナイフを突きつけた。
『｢鬼ごっこにしよう！｣』
マイ｢鬼、ごっこ……？｣
『｢そ！鬼ごっこ。今、ミドリと鬼ごっこしてるんでしょ？……だったら、私達もやろうよ｣』
マイ｢何、言って『｢ルールは簡単｣』｣
オトネは困惑するマイをほっといて説明を始めた。
『｢私が鬼で、あなたが逃げる人。私はあなたを見つける度に、どこかを壊す｣』
マイ｢な！？｣
『｢人形でも、結構メンタルとか来るでしょ？ねぇ、それってとっっても！楽しそうでしょ？？｣』
オトネはあの時と同じく、狂気的な笑顔だった。
『｢はい、スタート！｣』
マイ｢ちょっと待って！そんな｣
バキッ
マイ｢っ！ああぁぁぁあ！！｣
『｢うっせぇんだよ……あんたは逃げるの、早く｣』
オトネは話すマイの腕を力いっぱい踏みつけて言う。
『｢あんたのせいで、危うくAが傷つく所だったんだよ？｣』
そう言って、オトネは己の腹をスルリと撫でた。
『｢ワタシの……愛おしいマリオネット｣』
お人形さん遊びに、人形は不可欠……でも、
『｢あんたはワタシのA、マリオネットを壊そうとした……そんなの、｣』
死んで当然でしょ?
マイ｢……っ｣
マイはこの時悟った。……あぁ、失敗したと。
Aを……いや、オトネを敵に回すのは、自分の死を意味する事だと……
マイ｢(でも、仕方ないよね)｣
自分はQタロウさんを殺した。そして、Aも殺そうとした……死んで、当然なのだろう。
マイ｢(……ごめんね)｣
『｢もういいや、死ねよ、お前｣』
オトネはそう言って、血で汚れたナイフを振り下ろした。
Qタロウ｢止めろ……！！！オトネ……！！！｣
『｢(ピタ)……あ゛？Q、タロウ？｣』
だが、それはQタロウの声により止まった。
『｢あれェ……？生きてんの？スゴいねェ｣』
オトネは対して興味無さそうに言った。
Qタロウ｢やめるん、じゃ！オトネッ！！そいつを、マイを、殺しちゃ……ッいかん！！｣
『｢は？なんでダメなの？だって、コイツAを殺そうとしたんだよ？死んでいいじゃん。殺していいじゃん｣』
Qタロウ｢ダメだ……！！｣
Qタロウは切羽詰まった様に言った。
『｢(……そんな顔しないでよ。どうしていいか分かんないじゃん)｣』
オトネは眉間にシワを寄せた。
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (
レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな？（49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色（ライ） - オトネ…かっこいいですねー！！惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます！！いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね！！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪＊?* 様、ありがとうございます！！凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年9月6日 10時
