【キミガシネ】最期まで笑おうと思います

42話 ページ42

ミドリ｢〜。それとも、やっぱりまた暴力のみの殺し合いをする？選んでよ……サラさん｣


ミドリはいつもの道り、笑顔でサラ達の心をかき乱す。だが…そこである疑問を抱いた者がいた。


ケイジ｢もういい……｣


ケイジである。

レコ｢どうしたんだ…ケイジ……？｣

ケイジ｢どうもおかしいんだよねー…出来すぎだ……何か、仕組まれてるような…違和感がある…｣


ケイジは顔をどんどん青くさせていく。最悪の予想をしているのだろう。


ミドリ｢……｣


ケイジの言葉に、ミドリは一切顔を変えず、何も話さない。

ケイジ｢こんな無駄な追いかけっこ……時間稼ぎにしか、思えない……ミドリ、キミは待ってるんじゃないかなー……｣




｢おまわりさん達の内側から……何かが起きるのを……｣




ケイジはそこまで言うと渋い顔をする。そして、その言葉の意味に気づいたサラまでもが、ケイジと同じ様に顔を青くさせていった。


サラ｢内側から……って……仲間……？｣

レコ｢ダミーズが……何かするって事か……！？｣

ケイジ｢そうさ。彼らは結局、ミドリに送り込まれた刺客……なにかしらのミッションが…あるんじゃないかなー……｣


ケイジはそう言って、ダミーズ達を見渡した。


ギン｢ミドリとグルってことニャン！？でも……！ボク達と同じ危険な罠に……！！｣

ケイジ｢確かに……ね｣


ケイジ達がそこまで言った時だった。カンナがある事に気づいたのだ。





カンナ｢……そう言えば……なんでQタロウさんとAさん達はいないんですか……？｣




ケイジ｢！！｣

サラ｢(まさか、ダミーズの狙いは……！)｣

ギン｢早く……A姉ちゃんと筋肉ゴリラを探すニャン！！｣


そこまで言うと、サラ達は血相を変えてミドリがいた部屋から出ていった。


サラ達は、いち早くQタロウとAを見つけるために、モニター室へ向かった。

1番大きなモニターのところには、墓地や図書館などの部屋が写っていた。


サラ｢どこだ……！！AとQタロウさんは……！！｣


サラがそこまで言った時だった。隣にいたギンが、目を大きく見開きながら、サラの服の裾を引っ張った。


ギン｢サラ姉…ちゃん……お墓の…とこ……｣


そう言ってギンは、震えた手で墓地のある部屋を指さした……そこには


サラ｢……！！｣






Qタロウ｢……｣

マイ｢……｣


後ろから、マイが持ったナイフで刺されている……Qタロウの姿があった。

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