40話 ページ40
今日もシンは、ボクを監視すると、ニッコリと笑顔を振りまき、おどけた仕草で、おはようと一言……
そこまで言うと、クルマダさんは止め顔を歪めた。それと同時に、カンナちゃんは何かに気づいたようにピクリとした。
クルマダ｢……なんだこのキモイ本。日記か？｣
『……シンって……』
カンナ｢サラさん！背表紙に｢ツキミシン 人口知能テストデータ｣と書いてあります！｣
サラ｢人口知能のテストデータ……！？｣
サラが考え込むと、カンナちゃんがサラちゃんの前まで行き言った。
カンナ｢あの……サラさん！その本…カンナが調べてもいいでしょうか…！｣
サラ｢え……｣
カンナちゃんのその言葉に、サラちゃんは驚きを隠せないでいた。
カンナ｢お願いです……！少しでも、ソウさんのことが知りたいんです！カンナはまだ…ほとんどソウさんの事を知りません！｣
｢ソウさんが、なぜ´´命を賭けて、カンナを守ってくれたのか´´……理由を、知りたいんです！！｣
『……』
私もそれは気になった。確かに、私はソウさんを脅して、カンナちゃんを守るように言った。
その方が、原作からそれずスムーズに進むと思ったからだ。だが、他人に言われたからと言って、本当に守るかの保証は……無かった。なのに……あの人は、
ソウ｢……｣
守った。……それはなんで？
『(ま、今考えても遅いか……)』
Qタロウ｢……｣
サラ｢……｣
クルマダ｢守ったあ……？｣
カンナちゃんが意を決して言い終わった時だった。クルマダさんが、笑いながら言葉を発した。
クルマダ｢おいおい、お前ら、投票しあって、殺し合いをしてきたんじゃねえのか？｣
サラ｢……！｣
クルマダ｢美談みたいにすんなよ。結局お前らは、ソウってヤツを見捨てて……｣
Qタロウ｢きさん、黙れっちゃ！！｣
Qタロウさんが、眉間にシワをよせながら、クルマダさんに対して怒鳴った。その顔は、今までに見た事ないほど歪んだ顔であった。
カンナ｢いいんです……カンナはここへ来て…お姉ちゃんと別れてから……どこかで……ずっと思ってしました……死んじゃった方が、楽になるんじゃないかな……って…｣
ランマル｢……｣
カンナ｢でも……ソウさんが教えてくれました……絶対に…負けちゃダメだって…！！信じなきゃ…道なんて生まれないから……！｣
クルマダ｢……ククク……お前って、バカなんだな｣
Qタロウ｢きさん！｣
Qタロウさんが何かを言おうとしたが、私がそれを制した。
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (
レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな？（49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色（ライ） - オトネ…かっこいいですねー！！惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます！！いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね！！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪＊?* 様、ありがとうございます！！凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年9月6日 10時
