29話 ページ29
カンナ「ソウ…さん……!?」
ソウ?「あ……こんにちは……えっと…君たちは誰?」
レコ「なんだこいつは…!?人工知能か……!?」
レコの言葉に応えるように、ソウの…いや、月見 真の人工知能が、自己紹介を始めた。
ソウ?「ボクは、月見 真……えへへ、始めまして」
シンの人工知能は、人懐っこい笑顔を浮かべながら私達に挨拶をした。シンはそういった後、自分に何か用があるのか?と聞いてきた。
カンナ「あうぅ…ソウさん…」
その姿を見たカンナは、一瞬泣きそうな顔をしていた。だが、直ぐにその顔は消える。
カンナ「カンナのこと…分かりますか…?ソウさん……!」
カンナは、自分の事を知っているかと´ソウ´に聞く。だが、´シン´は分からない……と、顔を暗くさせた。
その後ケイジが、デスゲームの事について聞くが、それも知らない素振りを見せた。
ハヤサカ「たぶんこれは……初期化された人工知能なんじゃないか?」
ふと、ハヤサカがそんな事を言い出した。
レコ「なに……?」
疑問に思ったレコが、ハヤサカに疑問をぶつけた。そんなレコに応えるように、ハヤサカは説明した。
ハヤサカ「人工知能は、情報や性格をアップデートすることで、現実の人間に近づけるんだ」
ケイジ「つまり、今目の前にいるソウはデスゲームをする前の、何も知らないソウ……いや…偽名すら使う前の……ツキミ シン……なのか」
これじゃなんの情報も得られない。そう思ったサラは、とりあえずミドリ……本物のヒヨリ ソウについて、シンに聞いた。
シンがいうには、ヒヨリ ソウとはよく話す友達であったが、彼の目を見ると……どうも心がざわざわとしたり、怖くて汗が出てしまうとか……だが、ヒヨリ ソウは、それを見てとても楽しそうにするらしい。
そして、後から聞いた話だが、ヒヨリ ソウは同じ学校の生徒ですらなかったらしい。それでも、シンはヒヨリ ソウと長い付き合いがあった……だが、
シン「でも彼は……ある日…死んじゃった……」
その言葉を聞いて、辺りは驚きに包まれた。そんな時……
サラ「……ケイジさん」
ケイジ「ん?」
サラが、周りの人にはバレないようにケイジの服の裾を少し引っ張った。
ケイジ「どうしたの……?」
ケイジは、己の腕の中で眠るAを起こさないよう動く。
サラ「……Aの事についてなんですが」
ケイジ「Aちゃん……?」
サラ「……っ……実は「何をしてるのかなー?」……ミドリ……」
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな?(49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色(ライ) - オトネ…かっこいいですねー!!惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます!!いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね!! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪*?* 様、ありがとうございます!!凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです!!これからも頑張ります! (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トギリ | 作成日時:2020年9月6日 10時