23話 ページ23
私はサラちゃん達のやり取りをみたいじゃな後、黒板の方へ視線を動かした。そして黒板には、ある紙が1枚貼ってあった。
『あれ……なんだろ』
そう口に出すと、サラちゃん達も一気に黒板へ視線を動かした。
サラ｢なんだ……？この紙は………同意書？｣
サラちゃんがそう言って紙を持った瞬間だった。
レコ｢この紙……！？｣
突然、後ろにいたみんなが青い顔を驚いた表情をした。
カンナ｢……！！｣
ケイジ｢…！！｣
サラ｢ど、どうしたんですか！？｣
Qタロウ｢見覚えがある……！！なんじゃ…！？いったいどこで、こんなもんを……！！｣
ケイジ｢……………………書いた……？名前を……？｣
サラ｢ケイジさん……！？｣
カンナ｢……あ……ああ｣
周りが狼狽える中、私は1人突っ立っていた。
『(……知らない)』
少しだけ、覚えている記憶の一部だ。私がこのゲームをプレイしていた時、この場面は確かにあった。だが、この紙が何を表しているのか……覚えてはいない。
『(……オトネ、知ってる？)』
私はオトネにこの紙の事を尋ねた。すると、オトネは数秒黙り込んだ後、静かに答えた。
(知らない……私も、この紙の事は覚えてない)
その言葉に、嘘を言っているようには思えなかった。
『(これは……なんだったんだ？)』
私の心にはモヤモヤとした気持ちだけが残る。たが、こうしている間にも、時間はすぎていくだけである。
そう考えた私は、サラちゃん達に向かって言った。
『とりあえず……次の部屋へ行きましょう』
サラ｢あ、あぁ……そうだな｣
私がサラちゃんに話しかけた時、何故か挙動不審だったのを、私は見逃さなかった。
『……？』
次に着いたのは、会社の様な所だった。
ハヤサカ｢うっ……！？｣
クルマダ｢なんだ？今度はハヤサカが見覚えあるパターンか？｣
私は1人、デスクの上を物色していた。すると、1枚何かを見つけた。
『(これは……え？)オトネ……か？』
そこには、オトネについて書かれた紙があった。
これが本当かを確かめる為に、私はオトネに誕生日を聞いた。
『(オトネ……あんたの誕生日は？)』
(う〜んとねぇ……なんだっけ？)
オトネは自分の誕生日なんてどうでもいいのか、覚えていない様だった。
『(あ、そう)』
私は素っ気なく返した後、オトネの資料へ視線を向ける。
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (
レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな？（49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色（ライ） - オトネ…かっこいいですねー！！惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます！！いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね！！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪＊?* 様、ありがとうございます！！凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年9月6日 10時
