15話 ページ15
気を取り直し、私はサラちゃん達の方へロープが柔らかいことを告に行った。
『サラちゃん』
サラ｢どうした？｣
サラちゃんは勢いよく私の方へ振り返る。その顔は焦っており、よっぽどこの状況が大変なのだろう。
『ヒナコちゃんがね？柔らかいロープを見つけたんだって』
私がそういうと、サラちゃんはハッとした顔をした。
そして、1箇所1箇所触りながら確認する。
サラ｢本当だ…柔らかい箇所が何個かある！｣
ギン｢でも、どうして2種類の硬さのロープがあるニャン！？｣
サラ｢そこまでは、分からない…｣
マイ｢中身…何か入ってるんじゃないかなぁ？｣
カンナ｢それじゃあ、ロープを破いて中身を見てみますか？｣
サラ｢だが…硬い方のロープは、刃物を使っても切れないと思う…｣
マイ｢柔らかい方のロープだけでも、切ってみてもいいかもしれませんね｣
マグマはいつの間にか、リングと同じ高さまで広がってきている。
サラ｢マイさん、お願いします！ロープを切って下さい！｣
マイ｢分かりました！私が食パンみたいに切ってあげちゃうよ！｣
マイさんはそう言って、柔らかいロープだけを全て切った。すると、
残りの3箇所のポストが、光を灯した。
赤、緑、水色、そして……
『(やっぱり、あってたか〜)』
私は予想していた通りの出来事に、ぽけ〜と眺めていた。
『(……なんでだろ)』
そんなぽけ〜っとしていた私だが、考えていた事が1つある。それは、このゲームに関しての記憶だ。
もうすぐこのゲームはクリアできるだろう。……だが、問題はその後だ。記憶が無い以上、勝手に行動しては死んでしまうかもしれない。
だから私は、これから何も´´未然に´´防ぐことが出来ないのだ。
これは何より面倒で大変な事だ。
防ぐ事が出来ないと言うことは、己を守る手段が減ったと言うことだ。
『(どうしたもんかな〜)』
私が考えこんでいると、周りから地響きの様な音が響き渡った。すると、その音と同時に辺りのマグマがどんどん減っていくのがわかった。
『(あ、クリアしたのか)』
私は視線をサラちゃんの方へ移す。
サラ｢はぁ……はぁ……｣
死から逃れられた安堵からか、サラちゃんは一気に息を吸っていた。
Qタロウ｢みんな無事ぜよ！？｣
アンズ｢あ…あれ…ヒナコちゃんは…？｣
ギン｢ま…まさか……！｣
視界にいないヒナコちゃんの存在に、みんなは真っ青になる。だが……
ヒナコ｢……ここにいるけど｣
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すとぷり好きあまね - ...めっちゃくちゃすごい。作者さん、神です。 (2021年5月4日 15時) (
レス) id: 52d0502609 (このIDを非表示/違反報告)
猫ちゃ - ヒナタちゃん、新キャラかな？（49話の最初の方】 (2020年11月5日 19時) (レス) id: bf60227ed4 (このIDを非表示/違反報告)
楽色（ライ） - オトネ…かっこいいですねー！！惚れた… (2020年11月1日 21時) (レス) id: 0ad1039367 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 匿名さん» 匿名様、本当にありがとうございます！！いよいよ最終章でめちゃめちゃ悲しいです。これからも更新頑張るので、楽しんでいってくださいね！！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - 爽♪＊?* 様、ありがとうございます！！凄い好きだなんて、作者は言って貰えてとてもめっちゃ嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年9月6日 23時) (レス) id: 735f3d0df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年9月6日 10時
