55話･過去 ページ9
私が6歳の時、弟の優斗が産まれた。
見る気は無かった。でも、親に呼ばれたのだ。
｢こっちに来て、見てみなさい｣と
私は従った。そしてゆりかごに入っている弟を見た。
その時、生まれて初めてではないだろうか、
……この世界に、汚い世界に、こんなにも可愛らしいものがあったなんて、そう思った。
産まれたばかりだったから、顔はしわくちゃで、本で見た通りだと思った。
私は手を出し、ゆっくりとその手を近づけた。
もう少しで顔に触れる。そんな時だった。
顔の近くにあった手が、私の指を掴んだ。
その時こう思った。
なぜかは今でも分からない。
……この子は私が守る。そう心に誓った日だった。
だが、そんな思いを打ち砕くように、あの日がやってきた。
弟が、病弱だと親が知ったのだ。
親はどうせ直ぐに治る。そおう思い幼い優斗を入院させた。当時の優斗は3歳だった。
優斗は私とまではいかないが、とても優秀だった。
だが、あいつらはそれが気に入らなかった。
私よりも下だったからだ。
それだけだ、それだけで、優斗は病院に隔離されるめになった。最後の方には｢病弱で良かった｣
なんてぬかしやがる。最初は嫌悪という気持ちがあまり分からず、ただ、モヤモヤとした。
アイツらは最初は世間の目を気にして優斗のお見舞いに行っていたが、優斗が4歳になるとめっきり行かなくなった。だが、私はいつも行った。暇があればずっと、
────────
私が10歳の頃、優斗の容態が好転し、具合が良くなったため、家に住める程に回復した。
住み始めて1年、私が11歳、優斗が5歳そんな時だった。優斗の異変に気づいたのは。
『……優斗なんかあったの？』
優斗｢なんでもないよ、姉さん｣
優斗はそう言った。だが、仕草から見て何かを隠しているのは一目瞭然だった。
だが私は深くは追求しなかった。
この日から全てが壊れ始めた。
────────────────
私12歳 優斗6歳
『おかえり、優斗』
優斗｢ただいま、姉さん｣
いつも道りだと思っていた。だが、……違った。
『……！！ちょっと待って優斗』
優斗｢な、なに？姉さん｣
『…その怪我、なに？』
優斗｢あ、これは……｣
優斗の腕には打撲痕のようなものがあった。
しかも、その場所がよく見ないと分からないような場所に……
『ねぇ、優斗。それどうしたの？』
優斗｢転んだだけだよ。姉さんは気にしなくて大丈夫だからっ｣
そう言って優斗は自分の部屋へ戻って行った。
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トギリ(プロフ) - 匿名さん» おﾞじぇﾞでくださっでありがどうございますぅぅ！！！ヤバいでよね！？最近こうゆう打ち間違いが酷いんですよ！ (2020年6月6日 0時) (
レス) id: 7489282f41 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 度々失礼します。タイトル？の37話が34話になってますよ！あえて変えてるのとかだったらすみません！ (2020年6月6日 0時) (レス) id: cc998c0500 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - しきさん» あ、それわざとですね！原作で、ノエルがミシマ先生風にそっくりそのまま言ってたのでそう書きました！分かりにくくてすみません。 (2020年6月5日 23時) (レス) id: 7489282f41 (このIDを非表示/違反報告)
しき(プロフ) - あの、わざとだったらすみませんが…【｢｢ギン君を救いたい優しい女の子はどうぞ串刺しになってくださいね！｣、あははははははは｣】ってわざとですか?（日本語が…） (2020年6月5日 19時) (レス) id: f7f2a05743 (このIDを非表示/違反報告)
トギリ(プロフ) - キミシ好きさん» やばいやばいwww新キャラ登場させちゃったwww教えて下さってありがとうございます！ (2020年6月4日 17時) (レス) id: 7489282f41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トギリ | 作成日時：2020年5月10日 15時
